取り組み・成果

最終更新日:平成26年1月31日

農業・農産加工等

牛の人工授精、今でしょ!

低消費電力無線技術を活用した牛の発情検知システムの開発

センサユニット装着1

センサユニット装着1

センサユニット装着2

センサユニット装着2

企業

株式会社イーアールアイ(岩手県盛岡市)

研究機関

農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター

研究開発実施期間

平成24年10月〜平成26年10月

研究概要

畜産における品質確保のためには人工授精を行なう必要があります。牛の発情期は年間を通じて約21日のサイクルでおとずれ、数時間というピンポイントで獣医や専門家による人工授精が必要になります。現在、就農人口の減少や高齢化による労働力不足、及び大規模化に向けた効率的な牛の管理が課題になっています。
この課題解決のため「無線によるセンサ管理システム」を適用する事で少人数による多頭の効率的な管理を可能とし、且つ新規就農者を支援するシステムを提供します。本研究では「効率よく確実に牛の状態を知る為のセンサ処理方法」、「消費電力管理方法」、及び「無線通信処理方法」の開発を行います。
本製品の構成は牛に装着される「数種のセンサを有したセンサユニット」、「広域のデータ通信をカバー出来るルーターユニット」及び「タブレット、携帯等へデータ送信を行う中継ユニット」からなっており、放牧牛の行動情報を得る事により、タイムリーな行動管理を行う事を狙いとします。

期待される効果

本製品を用いる事で「牛群管理の省力化・集約化での効率改善」「経営コスト低減」「牛管理の安定化」に繋がり、国産乳牛/肉用牛の安定的な供給が可能となり、今後の中規模及び大規模経営への移行や新規就農者の参画を促すと共に、高齢者も継続した経営が可能となると考えます。
又、本開発の無線センサシステムは牛以外の畜産業、養殖業、農業等への展開も考えられます。

無線システム

無線システム

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