プロジェクト紹介

本プログラムは、科学技術イノベーション(STI: Science, Technology and Innovation)を活用して特定の地域における社会課題を解決し、その成果を事業計画にまでまとめあげて、国内外の他地域に適用可能なソリューションとして提示することを目標としています。その際、バックキャスティングの手法によりケースバイケースで適切なSTIを手段として活用し、課題を解決していきます。その結果得られたソリューションは、本プログラムにおける研究開発プロジェクトが終了した後も他地域へも広く展開可能なものとなり、さらにはSDGs の達成に向けて大きなインパクトを生むものになることが期待されます。

プロジェクトの実行にあたっては、研究代表者と、地域で実際の課題解決にあたる協働実施者が、ペアで研究提案を行い、一体となって研究開発を行っていきます。さらに自然科学や人文社会科学の知識や技術、さらにはステークホルダーとの対話・協働を通じて得られる「現場知・地域知」(現場や地域でこれまでに直面した問題の解決やその判断、事後の反省といった経験や知見)なども活用し、「シナリオ創出フェーズ」と「ソリューション創出フェーズ」の二段階構成で SDGs の達成に貢献する成果の創出をめざします。

「シナリオ創出フェーズ」では、対話・協働を通じて地域における社会課題を分析して問題点を明確化し、科学技術を活用して社会課題を解決する新たな社会システムを想定して、可能性試験などによるエビデンスも得ながら、SDGs を達成するための構想(シナリオ)を創出します。そして、「ソリューション創出フェーズ」では、すでに作成されたシナリオに基づいて研究開発を行い、地域における実証試験を経て課題解決策の有効性を示すとともに、他地域に展開するための適用可能条件や環境設定を明らかにします。また、研究開発プロジェクト終了後の自立的継続のための計画(事業計画)の策定と、計画実行の準備を行っていきます。これら二つの創出フェーズにより、複雑化する地域社会課題を解決するためのステークホルダーとの共創的な研究開発を通じてイノベーティブな生きた知見を創出し、社会をトランスフォームするために研究開発を推進していきます。

シナリオ創出フェーズ

具体的な社会課題に取り組むために、対話・協働を通じて地域における社会課題の特徴を抽出してボトルネックを分析・明確化します。社会課題を解決する新たな社会システムを想定して、技術シーズを活用した解決策を検討し、社会において可能性試験を実施します。さらに、可能性試験により得られたエビデンスを基にロードマップを作成し、2030年度までに他地域にも展開してSDGsを達成する構想(以下、「シナリオ」という)を創出するフェーズです。

ソリューション創出フェーズ

シナリオに基づき研究開発を行い、特定の地域での実証試験を経て社会課題の解決策の有効性を示し、あわせて、海外を含め他地域に展開するための適用可能条件や環境設定も提示します。並行して、プロジェクト終了後の自立的継続のための計画(事業計画)の策定および計画実行の準備を行うフェーズです。本フェーズは実証段階を支援するものであり、フェーズ終了時点では、自立的な活動を継続できる体制や普及への足掛かりが出来上がっていることが求められます。

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