誰一人として水に困らない社会へ:小規模分散型の水供給・処理サービスの開発・可能性検証

令和元年度採択 
シナリオ創出フェーズ

研究代表者:西田 継
(山梨大学 大学院総合研究部附属 国際流域環境研究センター センター長)

協働実施者:杣野 栄
(甲州市上下水道課 課長)

プロジェクトの概要

【解決すべき問題】

少子高齢化の社会では、過疎地域のインフラ維持に加えて、都市部の老朽インフラの改修費用の確保も困難となる。一方で地方においては、移住者に加えて多地域居住者、国内外の観光客など非定住人口が増えており、社会基盤の見直しが求められている。さらに、日本では自然災害が増え続けており、長期化した避難生活に対しては一刻も早い社会基盤の整備が望まれる。水は人間生活に直結する基盤であり、分散型の水の供給・処理の体制が求められている。

【提案内容】

本プロジェクトでは、上記のような移住・分散型社会やレジリエンスの向上に対応するため、従来の集中型の水インフラの不足を補う小規模で分散型の水サービスを提供する技術・ビジネスモデルを総合的に開発する。地域の需要に合わせて資源量や水質をきめ細かく可視化し、小型自立式水処理の性能と社会コストを評価しながら、新たな水管理に向けて住民と産学官が協働する枠組みを提案する。本シナリオ創出フェーズにおいては、前述の取り組みを行いつつソリューション創出フェーズに向け、システム導入シナリオの作成などを実施していく。

研究開発に参画する実施者、協力する関与者の所属機関

  • 山梨大学 大学院総合研究部
  • 北里大学 医療衛生学部
  • 株式会社日水コン
  • 甲府市
  • 甲州市
  • 株式会社メイキョー

西田プロジェクト概要図

特に優先するゴール

  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を

※ 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

TOPへ