
プロジェクトの概要
【解決すべき問題】
写真やイラストが世の中に溢れている。こうした視覚に訴える手段で表現されている事物を視覚障害者が理解する手段はいまだ厳しく制約された状態にある。例えば、視覚障害者にとってノートルダム大聖堂焼損のニュース報道は、建物の壮大さに裏打ちされた喪失の実感を伴わない。VRの実用化進展は、期せずしてこの情報格差の拡大をもたらしかねない。リアリティーをもたらすもの、つまり模型(3Dモデル)を提供することが格差縮減の鍵となる。
【提案内容】
本研究は、視覚障害者への情報保障、リアリティーアクセスを実現するために、(1)ユニバーサルデザイン志向の3Dプリンタ開発と、(2)DIYの発想に基づく3Dモデルのリクエスト・出力・配信ネットワークの育成・構築を行う。これにより、2030年の「自分が知りたいものをいつでもどこでも自由に手に入れ触れられる社会」実現のためのエコシステムを創出する。本シナリオ創出フェーズにおいては、エコシステムが機能することの実証を科学的裏付けのある形で行う。
研究開発に参画する実施者、協力する関与者の所属機関
- 大学入試センター 研究開発部
- 新潟大学 工学部
- 大阪府立大学 大学院工学研究科
特に優先するゴール※
※ 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。