人とシステムの協働による海岸清掃共創シナリオの構築

令和3年度採択 
シナリオ創出フェーズ

研究代表者:林 英治
(九州工業大学 大学院情報工学研究院 教授)

協働実施者:清野 聡子
(九州大学 大学院工学研究院 環境社会部門 准教授)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

近年、海洋プラスチックによる海洋・海岸汚染は地球規模で広がり、海岸の景観のみならず、生態系にも甚大な被害をもたらしている。特に、海岸周辺、離島では少子高齢化による人員、人の手では収集することができない海ごみの問題は、慣れ親しんだ海洋・海岸を一変させる。このような状況が進む中、海岸・離島の地域ニーズやコミュニティーをひとくくりにすることは難しいのが現状である。漂着ごみの認識、収集、そして、運営を人とともにあるAIテクノロジーを利用し、人とシステムが協働し、テクノロジーとコミュニティーが織りなす人材育成とともに、海ごみ問題の新たな解決方法を産み出す共創モデルが求められている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

海ごみ問題に関する環境、工学、地域社会の融合を目指しBC-ROBOP海岸工学会を設立し、AI、自律性、労務・人の代替として最重要な産業用ロボットの技術(省力化技術)や人材育成の開発シーズを利用した清掃労務の低減、人材育成がもたらす海洋・海岸環境維持や保全、人と技術が協働するコミュニティーによる共創モデルと他地域への展開に向けたシナリオの礎を構築する。

【可能性試験の実施計画】※1

福岡県宗像市・北九州市・世界遺産の海岸地域における可能性試験では、自律運搬ロボット(UGV)を基幹とする海ごみ運搬とデータ処理をクラウド・エッジシステムにリンクし、地域の海岸清掃に関わる多様な社会環境・活動パターンに応じたコミュニティーごとに利活用できるシステム構築を行う。そして、このシステムによって、地域社会の多様なステークホルダーによる未来共創を可能にする人的資源をつなぐコミュニティーの形成(人とテクノロジーとの協働・定着)が実現するよう、協議・調整を進める。

※1 シナリオ創出フェーズでは、社会課題を解決する社会システムを想定し、技術シーズを活用した解決策(シナリオ)における社会実装の可能性を検証する。

研究開発への参画・協力機関

  • 九州工業大学 社会ロボット具現化センター
  • 九州工業大学 大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系
  • 九州大学 大学院工学研究院 環境社会部門
  • 九州工業大学 大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻
  • 北九州工業高等専門学校 生産デザイン工学科
  • 一般社団法人シーソンズ
  • 一般社団法人BC-ROBOP海岸工学会
  • 宗像の環境を考える会
  • いであ株式会社
  • 株式会社ディープ・リッジ・テク

特に優先するゴール※2

  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標12:つくる責任つかう責任
  • 目標14:海の豊かさを守ろう

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

TOPへ