流域治水に資する動的運用ルールの共創手法の構築と展開

令和4年度採択 
ソリューション創出フェーズ

研究代表者:沖 大幹
(東京大学 大学院工学系研究科 教授)

協働実施者:経澤 陽一
(富山市 建設部 河川整備課 課長)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

急峻(きゅうしゅん)かつ限られた国土の中で、大きな落差と水量の安定性が求められる水力発電や、安定した水量、水温、水質が必要な農業用水、健全な水系生態系の維持または回復のための環境用水、洪水流量ピークの低減が生命財産を守るために必須である治水事業といったさまざまな要求に応えるために、流域の水資源管理には高度な対応が求められている。そのため、行政界やステークホルダー間の境を越え、流域のあらゆる関係者が流域の至る所で治水に貢献する「流域治水」と統合的水資源管理の融合と健全な水循環の実現が喫緊の社会課題である。特に急峻な地形を持つ流域では、より多目的に水を管理していることもあって、多様なステークホルダーを満足させる運用は難しいため、対策の定量的な効果や限界に関する知見が求められている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

本研究は、流域治水対策の共創手法の構築と展開を目的とし、神通川流域における流域治水対策の効果と限界を示した上で、必要な人材育成も含め流域治水に資する対策の共創手法の体系化を図り、併せて他地域展開を富山県内の他流域や流域特性の異なる流域で試行する。

【他地域への展開想定】※1

急峻な地形を持つ日本において、神通川のような流域は多く、他地域への普及、展開の可能性が高い。また、本研究で横展開を試みる新宮川や五ヶ瀬川などではまさに河川整備基本方針が改定され、そうした流域への応用を優良事例として示すことで、横展開の推進が期待できる。

※1 ソリューション創出フェーズでは、実証試験地以外の地域に取り組みを展開・普及させるための準備として、取り組みの導入に必要な適用条件や環境設定を提示する。

研究開発への参画・協力機関

  • 東京大学 大学院工学系研究科
  • 富山市
  • 井田川水系土地改良区
  • 環境市民プラットフォームとやま
  • 岐阜大学 応用生物科学部
  • 国土交通省
  • 中央大学 理工学部
  • 電力中央研究所
  • 東京大学 大学院新領域創成科学研究科
  • 東京大学 未来ビジョン研究センター
  • 富山県
  • 富山県土地改良事業団体連合会
  • 富山県立大学 工学部
  • 北陸電力株式会社

沖プロジェクト概要図

特に優先するゴール※2

  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

TOPへ