ピアサポートのDX化による、新しい当事者参画医療社会モデルの構築に向けたシナリオの創出

令和3年度採択 
シナリオ創出フェーズ

研究代表者:北原 秀治
(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 特任准教授)

協働実施者:宿野部 武志
(一般社団法人ピーペック 代表理事)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

経験ある患者・当事者(ピア)が患者との相互扶助を行う「ピアサポート」は、患者・医療者間のコミュニケーションの溝を埋め、患者に病気への向き合い方やセルフケアのアドバイスを与えるなど、現場レベルではその有効性が確認されている。しかし、日本においてはその価値の定量的な評価がなされておらず、それゆえピアサポートへの対価が不明であり、結果ボランティアベースでの活動となっている。また、生活圏にピアサポートの場がないために参加できない患者が多く、さらに現在コロナ禍においてピアサポート実践の場がそもそも失われている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

現実世界と仮想世界を融合させるクロスリアリティ(XR)技術を用い、ピアサポートをDX化することで、ピアサポートを享受できる患者を増やすとともに、患者の音声、表情、会話からAIを用いてピアサポートの効果を定量評価することにより改善を促す。さらに健康度や社会参加度や医療経済への定量的な貢献を示すことで、DX化されたピアサポートが正当な対価が得られ、持続可能に運用されるようなシナリオ創出を目指す。

【可能性試験の実施計画】※1

2021年度より協力団体、患者、当事者との緊密な連携の下、帯広、世田谷、福岡の3地域でピアサポートのDX化を進めていく。その際に、ピアサポートによって表出された患者経験を、個人情報を厳密に管理した上で蓄積し、ピアサポーター養成に生かしていく。

※1 シナリオ創出フェーズでは、社会課題を解決する社会システムを想定し、技術シーズを活用した解決策(シナリオ)における社会実装の可能性を検証する。

研究開発への参画・協力機関

  • 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
  • 慶應義塾大学 理工学部
  • 星槎大学 共生科学部
  • 東京医療センター 臨床研究センター
  • 帝京大学 経済学部
  • 一般社団法人ピーペック(世田谷区)
  • NPO法人みんなのポラリス(帯広市)
  • NPO法人学びあい(福岡市)

特に優先するゴール※2

  • 目標3:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

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