低消費電力・遠距離通信プラットフォーム構築による安全安心な林業労働環境の創出と地域山林資源活用 の可能性評価

令和2年度採択 
シナリオ創出フェーズ

研究代表者:森部 絢嗣
(岐阜大学 Coデザ イン研究センター 准教授)

協働実施者:小池 達也
(よだかの学校 運営委員会 代表)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

日本の林業労災発生率 22.4/千人(2018年)で、全産業平均の約 10 倍である(厚生労働省)。その要因としては、林業現場のほとんどは既存の通信ネットワーク(3G/4G)圏外の山間域(本プロジェクトの対象地域の岐阜県本巣市の3G/4G圏外面積率は約8割)で結果として事故発生時の初期対応や生産性向上が他産業に比べ困難な状況にある。今後、林業における労働環境改善や山林資源を活かした地方創生を促進するためには、山間域での実用的な通信技術の導入、サービス提供が強く求められている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

本プロジェクトでは、通信圏外を解消する策として、新たな低消費電力・遠距離通信であるGEO-WAVEを用いた通信拠点を設置し、本巣市をはじめとする岐阜県西部山間部をモデル地域とし、林業などの山林資源利用現場における通信網構築の効果を検証する。その結果に基づき、本通信プラットフォームが目指す「林業労働環境の安全向上」、「持続可能な森林管理による森林機能の回復」、「多様な産業分野における山林資源活用」について、林業従事者をはじめとする多様なステークホルダーとワークショップなどでの対話を通じて、将来的に他地域への横展開も視野に入れ、社会的便益の総和を増加させ得る、持続可能かつ汎用性の高いシナリオ(当該通信技術の導入支援と活用など )を作成する。

【可能性試験の実施計画】※1

本巣市を含む岐阜県西部山間部をモデル地区に設定し、①地域資源調査、②通信環境調査、③安全度調査、④システム開発、⑤評価を行った上でシナリオを作成する。

※1 シナリオ創出フェーズでは、社会課題を解決する社会システムを想定し、技術シーズを活用した解決策(シナリオ)における社会実装の可能性を検証する。

研究開発への参画・協力機関

  • 岐阜大学
  • よだかの学校運営委員会
  • 合同会社LOM
  • 一般社団法人メディア・アンド・クラフツ
  • 合同会社サクラボテクノロジーズ
  • THE HYBRID GEAR
  • 岐阜工業高等専門学校
  • 岐阜県建設研究センター

特に優先するゴール※2

  • 目標8:働きがいも経済成長も
  • 目標12:つくる責任つかう責任
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

TOPへ