小さな水サービスの導入を軸とした互助ネットワークの形成による、社会的効用創出モデルの開発と展開

令和3年度採択 
ソリューション創出フェーズ

研究代表者:西田 継
(山梨大学 大学院総合研究部 附属国際流域環境研究センター センター長・教授)

協働実施者:杣野 栄
(甲州市 上下水道課 課長)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

超少子高齢社会においては、過疎地域と都市部ともにインフラ維持費用の確保が困難となる。一方で、近年の自然災害や感染症拡大の影響も加わり、地方移住や余暇・2拠点生活の希望は増えつつある。水は生命活動の基本であり、日本の地方と都市には共通してこれら「分散型」のくらしに対応した持続可能な水の供給と処理の体制が求められている。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

現在一般的な集中管理された水サービスと、小規模な配置と管理の効用が再評価された分散型の「小さな水サービス」が共存する社会の構築を目指す。シナリオ創出フェーズで開発した高解像度データによる小規模水源の探索技術を活用し、水源の安全・安心・安定性の情報をオンデマンドで提供する。また、小型かつ自立的に用排水を供給・処理する技術の普及に向けて、前フェーズで開発した水素利用と人工湿地による水再生技術と既存技術群に対し、オンサイト技術を選択するユーザー支援システムで実装を強化する。さらに、市街地における水サービスの費用便益分析を周辺・遠隔地の情緒的価値(愉しみ)に拡大する。住民と関係者が協力して、小さな水サービスの需要と水の利用や遊び・学びの共体験を形づくり、機能と愉しみを総合した社会的効用創出モデルを開発し、山梨県甲州市で社会実装する。

【他地域への展開想定】※1

まず、山梨県甲州市で山間部における低密度人口地域のモデル開発を行う。一方、国内外の高密度人口だがニーズが分散する地域へも小さな水サービス技術を展開し、モデルの汎用性を検証する。

※1 ソリューション創出フェーズでは、実証試験地以外の地域に取り組みを展開・普及させるための準備として、取り組みの導入に必要な適用条件や環境設定を提示する。

研究開発への参画・協力機関

  • 山梨大学 大学院総合研究部
  • 甲州市
  • 株式会社三菱ケミカル・アクアソリューションズ
  • 株式会社日水コン
  • 山梨県立大学 国際政策学部
  • 拓殖大学 国際学部
  • 国立保健医療科学院
  • Yamanashiみずネット
  • NPO法人地球元気村

特に優先するゴール※2

  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

TOPへ