小水力エネルギーを活用した災害復興時における主体形成と持続的むらづくりのシナリオ形成

令和2年度採択 
シナリオ創出フェーズ

研究代表者:島谷 幸宏
(九州大学 工学研究院 教授)

協働実施者:村川 友美
(株式会社リバー・ヴィレッジ 代表取締役)

提案の概要

【解決すべき社会課題・ボトルネック】

福岡県朝倉市のように山間部の河川域など、高齢化や人口減少が進む地域における大規模自然災害の発生後には、防災最優先の縦割りの復旧・復興が行われ長期視点の村づくりに至らない。持続可能な復興の社会経済的基盤となり得る再生可能エネルギー導入のチャンスであるが、個別対応に追われ将来の地域づくりの主体となるものを形成することが困難で余裕がない、あるいは初期投資が高く地域主体で導入できない、などの課題がある。これらの課題は互いに連関し、同時に解決すべきであるが、その理解共有や対策整備がなされていない。

【活用する技術シーズと解決するための手法】

山間部の河川域など高齢化や人口減少が進む地域における資源として、身近で、復興事業の関与が可能で、共有資源である水に着目し、住民が自ら主体的に実践できる3Dプリンターを用いた水車による小水力自家消費モデルを導入する過程で、村づくりのための勉強会・ワークショップ、小水力発電を用いたシステム設計活動などを通じ、地域づくりの主体を形成し、その主体が地域の将来を描き、地域主体による地域資源の活用による持続可能な村づくりにつながるシナリオを形成する。

【可能性試験の実施計画】※1

2017年 7 月九州北部豪雨で甚大な被害を受け、高齢化・後継者不足など環境変化により、集落の維持すら困難な状況になりつつある中、地域再生に向け取り組んでいる福岡県朝倉市の松末コミュニティの中心である、松末小学校跡地に3キロワット規模の自家消費型の小水力発電所のモデルを構築し、住民との協働で設置し、自家消費の方法について工夫し、「作る」⇔「使う」の体験を実施する。

※1 シナリオ創出フェーズでは、社会課題を解決する社会システムを想定し、技術シーズを活用した解決策(シナリオ)における社会実装の可能性を検証する。

研究開発への参画・協力機関

  • 九州大学 工学研究院
  • 株式会社リバー・ヴィレッジ
  • 九州オープンユニバーシティ
  • 五ヶ瀬自然エネルギー社中
  • 松末コミュニティ
  • 朝倉小水力を進める会
  • 朝倉市

特に優先するゴール※2

  • 目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

※2 特に優先するゴール、ターゲットを示しているが、SDGsの17ゴールは統合的で相互に関連しており、トレードオフにならないように留意しつつ研究開発を推進する。

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