「共通基盤」領域 探索研究

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革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現

 研究現場は将来の社会に大きなインパクトをもたらす革新的な「知」や飛躍的な製品を創出する源泉です。一方で、研究開発の活力を示す指標の1つである論文生産数は、中国における科学技術イノベーション政策の一層の推進、その他新興国の台頭、日本の少子化など、社会構造の変化などを背景にここ数年伸び悩んでおり、日本の研究力の低下を懸念する声もあがっています。日本の研究力向上に基礎科学力の強化が不可欠であり、研究現場をより活性化する仕掛けとして、社会ニーズに直接応える研究のみならず、研究現場のニーズに応えることによって研究力を高めるための活動についても着実に推進する必要があります。
 これを促すべく、本重点公募テーマの下、①ハイリスク・ハイインパクトで先端的な計測分析技術・機器などの開発、②データ解析・処理技術等のアプリケーション開発やシステム化、③研究現場の生産性向上等に資する技術の開発を重視し、日本の研究力・産業競争力強化への貢献を目指します。また、システム・装置化を目指す研究に加え、昨今応用展開が急速に進展している数理科学・数理工学に立脚した数理解析・シミュレーション等の高度化により、時間・空間分解能、スループット等の飛躍的な向上を図ります。

採択課題一覧

■本格研究へ移行した課題

マルチスケール計測・計算技術の融合による高スループットデバイス開発支援プラットフォーム(井上課題)
酵素「活性」の診断と活用による、精密がん低分子セラノスティクス医療技術の創製(浦野課題)
カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出(河野課題)
超原子座標構造の可視化による創薬の革新(米倉課題)
未来医療を創出する4次元トポロジカルデータ解析数理共通基盤の開発(坂上課題)
低侵襲ハイスループット光濃縮システムの開発(飯田課題)
マテリアル探索空間拡張プラットフォームの構築(長藤課題)
ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速(高橋課題)

■探索研究


平成30年度採択概要期間
多階層数理モデルに基づく経時的ゲノム進化動態の定量的解析基盤の構築
岩見 真吾(名古屋大学 大学院理学研究科 教授)
多階層数理モデルに基づく経時的ゲノム進化動態の定量的解析基盤の構築
(PDF:502KB)
2018.11
~2022.03
コヒーレント超短パルス電子線発生装置を活用した超時空間分解電子顕微鏡
桑原 真人(名古屋大学 未来材料・システム研究所 准教授)
コヒーレント超短パルス電子線発生装置を活用した超時空間分解電子顕微鏡
(PDF:590KB)
2018.11
~2021.03
包括的トポロジカルデータ解析共通数理基盤の実現
坂上 貴之(京都大学 大学院理学研究科 教授)
包括的トポロジカルデータ解析共通数理基盤の実現
(PDF:1.48MB)
2018.11
~2022.03
ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速
高橋 恒一(理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー)
ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速
(PDF:551KB)
2018.11
~2020.12
Materials Foundryのための材料開発システム構築とデータライブラリ作成
知京 豊裕(物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門 特命研究員、参事役)
Materials Foundryのための材料開発システム構築とデータライブラリ作成
(PDF:418KB)
新技術説明会exlink
2018.11
~2021.05
3次元揺動構造のサブナノレベル計測・解析システム
福間 剛士(金沢大学 新学術創成研究機構 ナノ生命科学研究所 教授)
3次元揺動構造のサブナノレベル計測・解析システム
(PDF:465KB)
2018.11
~2021.03
機能性ペプチドの超高効率フロー合成手法開発
布施 新一郎(名古屋大学 大学院創薬科学研究科 教授)
機能性ペプチドの超高効率フロー合成手法開発
(PDF:565KB)
2018.11
~2021.03
仮想開口顕微鏡:計算光学による高被写界深度トモグラフィー
安野 嘉晃(筑波大学 医学医療系 教授)
仮想開口顕微鏡: 計算光学による高被写界深度トモグラフィー
(PDF:695KB)
2018.11
~2021.03
力学特性を指標とした細胞プロファイリングの基盤技術創出
吉野 知子(東京農工大学 大学院工学研究院 教授)
力学特性を指標とした細胞プロファイリングの基盤技術創出
(PDF:508KB)
2018.11
~2021.03
低侵襲ハイスループット光濃縮システムの開発
飯田 琢也(大阪府立大学 大学院理学系研究科  教授/LAC-SYS研究所 所長)
低侵襲ハイスループット光濃縮システムの開発
(PDF:419KB)
2018.11
~2021.05
糖鎖機能解明のためのシミュレーション解析基盤の構築
木下 聖子(創価大学 理工学部 教授)
糖鎖機能解明のためのシミュレーション解析基盤の構築
(PDF:424KB)
2018.11
~2021.03
多次元赤外円二色性分光法の開発
佐藤 久子(愛媛大学 大学院理工学研究科 教授)
多次元赤外円二色性分光法の開発
(PDF:515KB)
2018.11
~2021.03
物質の構造解析に用いるフーリエ解析・大域的最適化の高度化
富安 亮子(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 准教授)
物質の構造解析に用いるフーリエ解析・大域的最適化の高度化
(PDF:298KB)
新技術説明会exlink
2018.11
~2021.03
令和元年度採択概要期間
数理科学を活用したマルチスケール・マルチモーダル構造解析システム
小野 寛太(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 准教授)
数理科学を活用したマルチスケール・マルチモーダル構造解析システム
(PDF:600KB)
2019.11
~2021.05
生細胞の分子機能をとらえる量子顕微鏡の開発
重川 秀実(筑波大学 数理物質系 教授)
生細胞の分子機能をとらえる量子顕微鏡の開発
(PDF:550KB)
2019.11
~2021.03
粉体成膜プロセス研究のハイスループット化のためのデータ駆動型プロセス・インフォマティクス
長藤 圭介(東京大学 大学院工学系研究科 准教授)
粉体成膜プロセス研究のハイスループット化のためのデータ駆動型プロセス・インフォマティクス
(PDF:804KB)
2019.11
~2021.05
マテリアルズロボティクスによる新材料開発
一杉 太郎(東京工業大学 物質理工学院 教授)
マテリアルズロボティクスによる新材料開発
(PDF:725KB)
2019.11
~2021.05
超解像蛍光抗体法による共変動ネットワーク解析法の開発
村田 昌之(東京工業大学 特任教授/東京大学 名誉教授)
超解像蛍光抗体法による共変動ネットワーク解析法の開発
(PDF:809KB)
2019.11
~2022.03
細胞資源を活用する細胞間相互作用の精密創成技術
山口 哲志(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)
細胞資源を活用する細胞間相互作用の精密創成技術
(PDF:740KB)
新技術説明会exlink
2019.11
~2022.03
創薬を加速する細胞モデリング基盤の構築
岡田 眞里子(大阪大学 蛋白質研究所 教授)
創薬を加速する細胞モデリング基盤の構築
(PDF:853KB)
2019.11
~2022.03
質的な知を客体化するドキュメンテーション基盤技術
香川 璃奈(筑波大学 医学医療系 講師)
質的な知を客体化するドキュメンテーション基盤技術
(PDF:421KB)
2019.11
~2022.03
AIの学習と数理から解き明かす熟練者の技
水藤 寛(東北大学 材料科学高等研究所 教授)
AIの学習と数理から解き明かす熟練者の技
(PDF:566KB)
2019.11
~2022.03
令和2年度採択概要期間
1細胞定量分子フェノタイプ解析に向けた微量試料自動前処理装置の開発
和泉 自泰(九州大学 生体防御医学研究所 准教授)
1細胞定量分子フェノタイプ解析に向けた微量試料自動前処理装置の開発
(PDF:553KB)
2020.11
~2023.03
計測・解析融合による高速分光超解像赤外イメージング
河野 行雄(中央大学 理工学部 教授)
計測・解析融合による高速分光超解像赤外イメージング
(PDF:538KB)
2020.11
~2023.03
分子・細胞分析のための高感度ラマン分光技術の開発
藤田 克昌(大阪大学 大学院工学研究科 教授)
分子・細胞分析のための高感度ラマン分光技術の開発
(PDF:457KB)
2020.11
~2023.03
簡素型AI支援有機合成システムによる有機分子工学の革新
松原 誠二郎(京都大学 大学院工学研究科 教授)
簡素型AI支援有機合成システムによる有機分子工学の革新
(PDF:475KB)
2020.11
~2023.03
微小結晶構造の自動・高精度電子線解析
米倉 功治(理化学研究所 放射光科学研究センター グループディレクター/東北大学 多元物質科学研究所 教授)
微小結晶構造の自動・高精度電子線解析
(PDF:600KB)
2020.11
~2023.03
「かたち」に関する数理科学基盤の構築および諸分野への社会実装
野下 浩司(九州大学 大学院理学研究院 助教)
「かたち」に関する数理科学基盤の構築および諸分野への社会実装※
(PDF:1.6MB)
2020.11
~2023.03
令和3年度採択概要期間
3Dマルチスケール/モーダルオペランド化学分析プラットフォームの確立
雨澤 浩史 exlink
3Dマルチスケール/モーダルオペランド化学分析プラットフォームの確立
(PDF:821KB)
2021.10~2024.03
非破壊計測・時空間逆解析・モデリングの融合によるマルチスケールデジタルフィードバックの構築
井上 元 exlink
非破壊計測・時空間逆解析・モデリングの融合によるマルチスケールデジタルフィードバックの構築
(PDF:970KB)
2021.10~2024.03
新規寿命特性を持つ色素群の開発と定量的多重光イメージング技法の創製
浦野 泰照 exlink
新規寿命特性を持つ色素群の開発と定量的多重光イメージング技法の創製
(PDF:699KB)
2021.10~2024.03
分子脳科学研究を加速する革新的技術基盤の開発
竹本 さやか(木村 さやか) exlink
分子脳科学研究を加速する革新的技術基盤の開発
(PDF:700KB)
2021.10~2024.03
非線形・複雑系に着目した認知症のロバストネス数理モデルとそのハブ因子の解明
塚田 啓道 exlink
非線形・複雑系に着目した認知症のロバストネス数理モデルとそのハブ因子の解明
(PDF:759KB)
2021.10~2024.03
自家蛍光・情報処理に基づくFunctional Imagingによる細胞社会応答の解明と産業・医療への応用
野村 暢彦 exlink
自家蛍光・情報処理に基づくFunctional Imagingによる細胞社会応答の解明と産業・医療への応用
(PDF:754KB)
2021.10~2024.03
ファンデルワールス複合原子層の物性創発におけるマテリアルインフォマティクス活用と指導原理導出
町田 友樹 exlink
ファンデルワールス複合原子層の物性創発におけるマテリアルインフォマティクス活用と指導原理導
(PDF:731KB)
2021.10~2024.03
令和4年度採択概要期間
透明魚を用いた生体イメージング研究のための基盤技術開発
菊地 和exlink
透明魚を用いた生体イメージング研究のための基盤技術開発
(PDF:464KB)
2022.10~
生体内三次元動態のオペランド解析技術の開発
杉 拓磨exlink
生体内三次元動態のオペランド解析技術の開発
(PDF:492KB)
2022.10~
超広域材料探索を実現する材料イノベーション創出システム
谷池 俊明exlink
超広域材料探索を実現する材料イノベーション創出システム
(PDF:462KB)
2022.10~
統合的可視化解析を実現する汎用型マルチモダル多光子顕微鏡の開発
塗谷 睦生exlink
統合的可視化解析を実現する汎用型マルチモダル多光子顕微鏡の開発
(PDF:583KB)
2022.10~
ナノカーボン赤外光源による高時空間赤外分光分析技術開発と革新的な赤外分析手法の創出
牧 英之exlink
ナノカーボン赤外光源による高時空間赤外分光分析技術開発と革新的な赤外分析手法の創出
(PDF:376KB)
2022.10~

※探索研究(要素技術タイプ)課題
* 所属・肩書は終了時点のもの


令和3年度採択より所属・職名は、研究者がresearchmapに登録した情報をそのまま表示しています。(詳細はこちら
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