「持続可能な社会の実現」領域 探索研究 

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将来の環境変化に対応する革新的な食料生産技術の創出

 世界の食料需要は、地球の人口の爆発的増加と発展途上国の生活水準向上などにより大幅な増加が見込まれるとともに、バイオ燃料などの食料以外への利用増大も相まって需給の逼迫が懸念されています。中でも動物性たんぱく質の主な供給源である畜肉や魚肉は、経済的に豊かになると消費量が大きくなることから、肉類の需要増加は世界の農産物全体を上回る(2050年までに約1.8倍)ことも予測されている一方、現状では、得られる畜肉・魚肉の数倍から10倍近い飼料が投入されるなど、極めて低い効率で生産されています。
 本重点公募テーマにおいては、動物性たんぱく質の供給源となる食料を対象に、これまでにない新しい方法による食料生産技術や、持続可能性を飛躍的に向上させる水産システムに必要な技術の研究開発を通して、環境変化に影響されない、持続可能性の飛躍的な向上により、食を通じた豊かなくらしの実現、新しい食品産業の創出、ひいては世界からの飢餓撲滅に貢献します。

研究開発運営会議委員

「将来の環境変化に対応する革新的な食料生産技術の創出」専門委員

紀ノ岡 正博 大阪大学 大学院工学研究科 教授
竹山 春子 早稲田大学 理工学術院 教授
田畑 泰彦 京都大学 医生物学研究所 教授
中島 和英 東京食肉市場株式会社 常務取締役
日向野 純也 一般社団法人マリノフォーラム 21 技監

採択課題一覧

■本格研究へ移行した課題

日本型持続可能な次世代養殖システムの開発(中山課題)
3次元組織工学による次世代食肉生産技術の創出(竹内課題)

■探索研究

平成30年度採択概要期間
筋サテライト細胞とオルガノイド培養法の融合による革新的食肉培養法の開発
赤澤 智宏(順天堂大学 大学院医学研究科 教授)
筋サテライト細胞とオルガノイド培養法の融合による革新的食肉培養法の開発
(PDF:660KB)
2018.11
~2021.03
生態系に学ぶ資源循環型養殖餌料の開発
小川 順(京都大学 大学院農学研究科 教授)
生態系に学ぶ資源循環型養殖餌料の開発
(PDF:398KB)
2018.11
~2021.05
藻類と動物細胞を用いた革新的培養食肉生産システムの創出
清水 達也(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 所長・教授)
藻類と動物細胞を用いた革新的培養食肉生産システムの創出
(PDF:416KB)
2018.11
~2020.03
3次元組織工学による次世代食肉生産技術の創出
竹内 昌治(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)
3次元組織工学による次世代食肉生産技術の創出
(PDF:584KB)
2018.11
~2020.03
微生物パワーによる次世代閉鎖循環式陸上養殖システムの構築
堀 克敏(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)
微生物パワーによる次世代閉鎖循環式陸上養殖システムの構築
(PDF:391KB)
2018.11
~2021.03
組織工学技術を応用した世界一安全な食肉の自動生産技術の研究開発
松崎 典弥(大阪大学 大学院工学研究科 教授)
組織工学技術を応用した世界一安全な食肉の自動生産技術の研究開発
(PDF:416KB)
2018.11
~2020.03
発生工学とゲノミックセレクションを融合した次世代型魚類育種
吉崎 悟朗(東京海洋大学 学術研究院 教授)
発生工学とゲノミックセレクションを融合した次世代型魚類育種
(PDF: 608KB)
2018.11
~2021.05
令和元年度採択概要期間
ゲノム編集・移植技術による早期養殖魚品種の系統化
木下 政人(京都大学 大学院農学研究科 准教授)
ゲノム編集・移植技術による早期養殖魚品種の系統化
(PDF:592KB)
2019.11
~2022.03
将来の動物性たんぱく質供給を支える次世代養魚飼料の開発
佐藤 秀一(福井県立大学 海洋生物資源学部 教授)
将来の動物性たんぱく質供給を支える次世代養魚飼料の開発
(PDF:678KB)
2019.11
~2022.03

*所属・肩書は終了時点のもの

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