ひとりひとりに届く危機対応ナビゲーターの構築
ハザードとは自然災害のみならず、事故、事件、サイバー攻撃など、現代社会で想定される非常事態を引き起こすあらゆる危険因子を意味します。ますます多様化・複雑化する現代社会では、さまざまなリスクに取り囲まれていることを認識した上で、科学技術によりハザードによる被害をゼロもしくは最小限にとどめるアプローチを考えなければなりません。そのアプローチは、ハザードの予測(ハザードを察知する)・予防(被害に備える)・対応(危機に対応し、迅速に危機を克服する)の3つのフェーズに整理することができます。
ハザードの予測・予防フェーズのアプローチは、近年、科学技術による高度化が進められています。他方、対応フェーズは依然として「人の判断」に大きく依存する傾向があります。そこで、本重点公募テーマでは、対応フェーズを高度に支援する技術の確立を目指します。非常事態における組織の判断精度を向上させるとともに、ひとりひとり(個人)に確実に行動オプションを届けるナビゲーター(危機対応ナビゲーター)を構築し、誰もが守られていると実感できる社会の実現を目指します。
採択課題一覧
■本格研究へ移行した課題
個人及びグループの属性に適応する群集制御(西成課題)■探索研究
※探索研究(要素技術タイプ)課題
*所属・肩書は終了時点のもの