生活環境に潜む微量な危険物から解放された安全・安心・快適なまちの実現
私たちが普段当たり前にその恩恵を享受している空気や水は、まちという広範囲の空間において多くの人々と共有しているものです。一方で、ウイルスや花粉、化学物質など、健康を害する要因となる微量な危険物が潜んでいることが知られており、ひとたび酷く汚染されると多くの人々の健康に悪影響を及ぼしてしまいます。個々人の対応、例えばマスクの着用や家庭用浄水器の設置などが有効な場合もありますが、人々が望む未来社会の姿を考えれば、できるだけ個人の負担を軽くすること、不安要素を取り除くことが国の研究開発の役割といえるでしょう。
本重点公募テーマでは生活環境に潜む微量な危険物の検出と除去などの対応を広域で実施するための研究開発を実施し、そこで暮らす人々が誰一人取り残されることなく安全・安心・快適を享受できるまちの実現を目指します。
採択課題一覧
■本格研究へ移行した課題
健全な社会と人を支える安全安心な水循環系の実現(田中課題)ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現(松本課題)
■探索研究
平成30年度採択 | 概要 | 期間 |
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食中毒から生活者を解放する人工抗体提示細胞 上田 宏(東京工業大学 科学技術創成研究院 教授) |
(PDF:352KB) 新技術説明会 |
2018.11 ~2021.03 |
重要管理点での高規格水処理によるバイオリスク低減 田中 宏明(京都大学 大学院工学研究科 教授) |
(PDF:576KB) |
2018.11 ~2022.03 |
誰からも信頼される「水」を創る新規VUV/MBR 松井 佳彦(北海道大学 大学院工学研究院 教授) |
(PDF:886KB) |
2018.11 ~2022.03 |
下水処理場での耐性菌リスクの検知と低減 渡部 徹(山形大学 農学部 教授) |
(PDF:597KB) |
2018.11 ~2021.03 |
令和元年度採択 | 概要 | 期間 |
ウイルスを気相で特異的に検出する基盤技術の開発 池袋 一典(東京農工大学 大学院工学研究院 教授) |
(PDF:500KB) 新技術説明会 |
2019.11 ~2022.03 |
大気中のインフルエンザウイルスを無力化する革新的感染予防システムの開発 一二三 恵美(大分大学 研究マネジメント機構 教授) |
(PDF:1.3MB) |
2019.11 ~2022.03 |
グラフェンによるインフルエンザ世界流行阻止の基盤構築 松本 和彦(大阪大学 産業科学研究所 特任教授) |
(PDF:883KB) |
2019.11 ~2022.03 |
*所属・肩書は終了時点のもの