「超スマート社会の実現」領域 探索研究

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サイバー世界とフィジカル世界を結ぶモデリングとAI

 Society5.0が目指す「サイバー空間とフィジカル空間の高度な融合」のためには、実世界(フィジカル空間)の複雑で時々刻々と変化する状況に対応し、センシングによって収集されたデータに基づいて判断や最適化を行い、実世界への制御・操作・働きかけといったフィードバックを行うというサイクルを繰り返し実行することが必要です。本重点公募テーマは、実世界の対象はエネルギーや交通、ものづくりの全体サイクル、防災・減災など複雑で変化する社会システムであり、これらを扱うために、モデリング/シミュレーション技術とAI・機械学習技術のそれぞれの特長を活かし融合した取り組みにより、新しい応用分野を切り開く研究開発を推進します。
 例えば、対象に関する事前知識を活用して機械学習を高度化する技術、機械学習した深層ネットワークからモデリング/シミュレーションに活用できる知識を抽出する技術、機械学習技術を適用してモデルパラメータだけでなくモデル構造を学習する技術などの技術開発により、実世界へのリアルタイムなフィードバック、精度や処理速度の飛躍的な向上、複雑な現実世界の問題の解決などの実現を目指します。

採択課題一覧

■本格研究へ移行した課題

製造業に革新をもたらすスマートロボット技術の開発(大西課題) 機械学習を用いたシステムの高品質化・実用化を加速する"Engineerable AI"技術の開発(石川課題)

■探索研究

平成30年度採択概要期間
形式手法を用いたデータ駆動階層型管理システムの設計
潮 俊光(大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授)
形式手法を用いたデータ駆動階層型管理システムの設計
(PDF:672KB)
2018.11
~2020.03
自己研鑽型物理エージェントの実現
大西 公平(慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート 特任教授)
自己研鑽型物理エージェントの実現
(PDF:435KB)
2018.11
~2020.03
自然と調和する自律制御社会のための気象情報インフラ構築
大西 領(海洋研究開発機構 地球情報基盤センター グループリーダー)
自然と調和する自律制御社会のための気象情報インフラ構築
(PDF:484KB)
2018.11
~2020.03
画像と記号を繋ぐ深層学習の開発と人との相互作用
鈴木 賢治(東京工業大学 科学技術創成研究院 特任教授)
画像と記号を繋ぐ深層学習の開発と人との相互作用
(PDF:467KB)
2018.11
~2020.03
ロボットモデルと実環境のGANによる接続と部品組立動作生成
森本 淳(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所 室長)
ロボットモデルと実環境のGANによる接続と部品組立動作生成
(PDF:454KB)
2018.11
~2020.03
機械学習による超高速シミュレーション最適化技術の開発
山崎 啓介(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 主任研究員)
機械学習による超高速シミュレーション最適化技術の開発
(PDF:568KB)
2018.11
~2020.03
高信頼な機械学習応用システムによる価値創造
吉岡 信和(情報・システム研究機構 国立情報学研究所 准教授)
高信頼な機械学習応用システムによる価値創造
(PDF:310KB)
2018.11
~2020.03
機械学習を用いたシステムの高品質化・実用化を加速する"Engineerable AI"技術の開発*1
石川 冬樹(情報・システム研究機構 国立情報学研究所 准教授)
機械学習を用いたシステムの高品質化・実用化を加速する Engineerable AI 技術の開発
(PDF:497KB)
2020.04
~2020.12
人のスキルを習得して進化するスマートロボット*2
大西 公平(慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア 特任教授)
人のスキルを習得して進化するスマートロボット
(PDF:555KB)
2020.04
~2021.04

*1  研究開発課題名「高信頼な機械学習応用システムによる価値創造」を再編し継続
*2  研究開発課題名「自己研鑽型物理エージェントの実現」を再編し継続
※所属・肩書は終了時点のもの

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