取材レポート

研究公正に関するシンポジウムやセミナー、大学の授業などを取材したレポートを掲載しています。

2023年度

JST-WS12フライヤー

 第12回JSTワークショップ 「公正な研究活動の推進 -映像教材を活用した研究倫理教育を体験し実践方法を考える-」が10月13日(金)、19日(木)にオンラインで開催されました。
参加者は映像教材「倫理の空白Ⅱ」盗用編をテーマとして、講師による講義・モデル講義の体験の後、グループワークで各機関での実施を想定した講義案を設計しました。この映像教材には「人文・社会科学編」と「自然科学編」があり、各分野の研究環境の特徴や課題に基づいて、盗用やオーサーシップなどの不正行為に関連する問題に対する教育方法が議論されました。当日の様子を紹介します。

*「倫理の空白Ⅱ」盗用編:研究不正に至る過程を疑似体験するドラマを視聴し、研究に従事する人物のそれぞれの立場を理解しながら研究倫理を学習できる映像教材で、「盗用」に焦点をあてています(JST制作)。



第96回日本生化学会大会

 第96回日本生化学会大会が2023年10月31日から11月2日の3日間、福岡市の福岡国際会議場とマリンメッセ福岡B館にて開催されました。今回は31日に行われたシンポジウム「研究評価と研究公正を考える」(オーガナイザー:京都薬科大学教授 田中智之氏、早稲田大学教授 小出隆規氏)について報告します。

 このシンポジウムでは、研究不正の背景について研究の数値評価・競争、研究者の意識といった側面についての話題提供があり、パネルディスカッションではおもに今後の研究評価について議論されました。


JST-WS11フライヤー

 11回JSTワークショップ 「公正な研究活動の推進 -映像教材「盗用編」の研究倫理教育での利活用を考える-」が7月12日(水)にオンラインで開催されました。
 今回のワークショップでは、映像教材「倫理の空白Ⅱ」盗用編*を通じて、特定不正行為である「盗用」に関連する諸問題への理解を深め、同映像教材の研究倫理教育での利活用方法を検討しました。自機関でのより効果的な研究倫理教育、公正な研究活動の推進に実践的に役立てることや、研究公正担当者同士の交流から現場で各々が抱える課題を共有し、よりよい研究公正の在り方を考えることを目的として開催しました。当日の様子を紹介します。

*「倫理の空白Ⅱ」盗用編:研究不正に至る過程を疑似体験するドラマを視聴し、研究に従事する人物のそれぞれの立場を理解しながら研究倫理を学習できる映像教材で、「盗用」に焦点をあてています(JST制作)。



APRI2023TOKYOポスター
 第5回アジア太平洋研究公正ネットワークミーティング(APRI2023 TOKYO)は2023 年 3 月 20 日から 22 日まで早稲田大学で開催され、22の国・地域から、現地参加で約200名、オンライン参加も含めて全体で約700名の方が参加されました。今回はアジア太平洋地域に重点を置き、研究公正において既存のパートナーシップを強化し、研究の公正性における新たな協力関係を構築すること、そして研究の不正行為や誠実性の侵害に対処する際の経験とベスト・プラクティスを共有し、共同作業を促進することを目的として、開催されました。また初日は、2022年度全国公正研究推進会議が合同開催されました。これらの中よりいくつかの演題を紹介します。


倫理の空白

第10回JSTワークショップ「公正な研究活動の推進 -映像教材を活用した教育と評価を考える-」が3月14日(火)に開催されました。
前回と同様、今回のワークショップにおいても映像教材を活用した研究倫理教育を検討することで、参加者ご自身の機関で役立てていただくことを目的としています。今回は25名の方が参加され、JSTが制作した映像教材「倫理の空白」*を用いて教育目標や教育活動の設計と評価方法を考え、各グループでの熱心な議論が行われました。当日の様子をご紹介します。

*「倫理の空白」:准教授編、学生・若手研究者編と、それぞれの立場の視点で研究不正に至る過程を疑似体験する映像教材(JST制作)。


2022年度

「文部科学省 研究公正推進事業 研究公正シンポジウム-研究分野特有の研究不正への対応について-」が2022年12月6日(火)に日本学術振興会(JSPS)の主催、科学技術振興機構(JST)など4法人の共催にて、東京の会場およびオンラインによるハイブリット形式で開催されました。各研究分野それぞれの事情や問題によって起こりやすい研究不正の特徴について理解を深めるとともに、それらを防止するための研究倫理教育や、研究機関が取り組むべき事項について示されました。
倫理の空白

第9回 JSTワークショップ「公正な研究活動の推進 -研究倫理映像教材の活用方法を学ぶ-」が10月5日(水)、12日(水)にオンラインで開催されました。 今回のワークショップでは、研究不正現場を疑似体験できる映像教材「倫理の空白」*の活用方法について学びました。映像教材を活用する際の教育の切り口や多様な考え方を知ることで、自機関での倫理教育、公正な研究活動推進に役立てていただくことを目的としています。当日の様子を紹介します。

*「倫理の空白」:准教授編、学生・若手研究者編と、それぞれの立場の視点で研究不正に至る過程を疑似体験する映像教材(JST制作)。


2021年度

ひとくちに研究倫理と言っても、分野により研究の作法や慣習は様々です。各大学や機関で実効性のある公正な研究活動を推進するには、各研究分野の特性を踏まえた取組が必要となります。
 2021年11月26日に科学技術振興機構が主催した研究公正シンポジウム「各研究分野から研究公正の課題を考える」では、3つの研究分野の研究者の方からその分野に特徴的な研究公正活動の課題を挙げていただきました。パネルディスカッションでは、講演内容をもとに注目すべき話題を複数取り上げて議論しました

 2020年12月15日、文部科学省研究公正推進事業研究公正シンポジウム「研究公正において指導的役割を果たす人材 ~その役割、資質、育成~」が開催されました。日本医療研究開発機構(AMED)の主催・科学技術振興機構など5法人の共催で、東京の会場とオンラインのハイブリッド形式で開催されたものです。本レポートでは当日のシンポジウムの概要を紹介します。

 科学技術振興機構(JST)では毎年、「JSTワークショップ 公正な研究活動の推進」を開催しています。本ワークショップは、事前ワークや講義、グループワークを通じて、公正な研究活動の推進方法の体得を目的としています。6回目となる今年のワークショップ(WS)は12月10日(木)、18日(金)にオンラインにて開催されました。

THE LAB

 今回のテーマは「効果的な研究倫理教育の実践方法を考える」です。大学や研究機関の研究倫理教育担当者(実務担当年数3年相当以上)を対象とした、ベテラン向けの内容でした。参加者がワークショップの結果を研究倫理教育の実践のヒントとして自機関に持ち帰ることを念頭に、THE LAB*1を実践教材として用いて、学習・教育目標の設定、教育計画の設計、教育の実施から教育の評価までの習得を目指した、密度の高いワークショップが行われました。
 当日の様子を紹介します。

*1 THE LAB: 視聴者が様々な役割を通して、直面する倫理問題に判断を下しながら研究公正を学べる体験型映像教材です(米国研究公正局作成)。WSでは主に大学院生キムの役を体験しています。


2020年度

2020年10月21日(水)、日本医療研究開発機構(AMED)主催のシンポジウム「研究データの重要性と公正研究の推進」がコングレスクエア日本橋(東京)においてWEBセミナーとして開催されました。
 公正な研究活動を推進する上で研究データの適切な管理は欠かせません。本シンポジウムでは、研究不正防止に寄与する、研究データの質向上を図っていくための指導者育成について考えました。

 2020年6月8~10日、「学術情報基盤オープンフォーラム2020」が三日間にわたってオンラインで開催されました。その中のセッション「研究データ管理・活用を広げる基盤サービス」(Day2 6月9日 OSトラック3)では、研究データの管理サービスがテーマにとりあげられました。本レポートでは、当日の講演の中から、研究公正に関連する部分を中心に紹介します。

2019年度

2018年度

2017年度

2016年度