フューチャー・アース構想の推進事業

本領域が貢献しうる「持続可能な開発目標(SDGs)」

Sustainable Development Goals
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
目標16:平和と公正をすべての人に
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

RISTEXのSDGsに関する取り組みについてはこちらをご覧下さい。

事業概要

現在の地球環境が抱える課題は、今や全人類的な問題です。その解決には各国の連携が不可欠であり、また、科学界、産業界、行政、市民団体など多様なステークホルダーとの協働による新しい取り組みが必要とされています。

このような認識の下、2012年のRIO+20の機会に、国際科学会議(ICSU)を中心として「フューチャー・アース(Future Earth)」構想が提唱され、2015年より本格的に始動しました。フューチャー・アースとは、これまでの地球環境研究の国際プログラム(Global Environmental Change Programmes : GEC)の統合と、持続可能な社会に関する研究(Sustainable Development Goals : SDGs)の2つの流れをくみつつ、グローバルな持続可能社会の構築を目指して地球環境変化に伴う様々なリスクに立ち向かう、10年計画の国際的な地球環境研究プログラムです。

フューチャー・アースでは、自然科学と人文・社会科学が強く連携すること、また、研究成果の直接・間接的なステークホルダー(国際機関、各国の中央及び地方政府、研究助成機関、国際協力・開発援助機関、産業界、市民社会、メディア等)との協働に基づく研究のCo-Design、Co-production、Co-Deliveryによる知の共創、すなわち「トランスディシプリナリー(Trans-Disciplinary)研究(超学際研究)」の重要性をうたっています。

政府においても、環境科学技術に関する研究開発は、ステークホルダーとCo-Designし、社会実装へとつなげるイニシアティブを推進することとし、そのために必要な科学的知見、技術、人材、システム等の基盤を構築する方向で検討するとされています。

ImageRISTEXでは、日本におけるフューチャー・アースの取組みの一環として平成26年度に「フューチャー・アース構想の推進事業」を立ち上げ、令和元年まで研究公募を実施しました。

この事業では、トランスディシプリナリー研究(超学際研究)を推進しました。具体的には、研究者と社会の多様なステークホルダーが、共に取り組むべき課題を抽出して、その課題の解決をめざして協働で研究開発を実施しました。そして、そこで得られた成果は、他地域での実装・展開、情報発信等により普及を図ると共に、トランスディシプリナリー研究の方法論の発展にも貢献しました。

令和2年度からは、JSTが研究費配分機関として、今後さらに日本のTD研究を推進していくためのエビデンスを得るための調査活動を実施しています。まず、令和2年度調査では、上記のフューチャー・アース事業における調査研究や課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究、およびJSTが参加しているベルモント・フォーラムの多国間共同研究のうち、日本で実施してきた研究の蓄積のふり返り、さらに、地球規模課題のマッピングとその中における日本の強みや課題の可視化を進めました。

採択プロジェクト

日本が取り組むべき国際的優先テーマの抽出及び研究開発のデザインに関する調査研究

持続可能な地球環境研究に関して、日本の"強み"を活かし、アジア及び世界においてイニシアティブを発揮できる国際的優先テーマ群を探索し、トランスディシプリナリー研究の方法論に関わる調査研究を行いました。その成果として、Japan Strategic Research Agenda (JSRA)2016をまとめました。

課題名 「フューチャー・アース:日本が取り組むべき国際的優先テーマの抽出及び研究開発のデザインに関する調査研究」
研究代表者 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 総合地球環境学研究所
研究推進戦略センター Future Earth推進室 谷口 真人 教授
調査研究の概要 フューチャー・アース(以下、FE)に関する日本及びアジアの課題と日本の地球環境学研究の現状と動向について、客観的なエビデンスに基づいて収集・調査する。また、日本の強みとトランスディシプリナリー研究の適応性を判断するための評価軸を検討し設定する。これらを用いて、日本が世界においてイニシアティブを発揮できるテーマ群と、TD研究として取り組むべきテーマ群を抽出し、さらに日本及びアジアにおける研究成果として波及効果が高いと思われるテーマ群の抽出も行う。課題の収集・抽出及び評価軸の設定においては、自然科学、人文・社会科学の研究者に加え、社会各層のステークホルダーとの協働を通して取り組む。そのため、これまで構築してきたFEに関する国内外の関係機関・組織等との連携体制を生かすとともに、関連するステークホルダー等とのネットワークの構築や、国内及びアジア地域のプラットフォームの形成に取り組む。
関連URL フューチャー・アース構想の推進事業:日本が取り組むべき国際的優先テーマの抽出及び研究開発のデザインに関する調査研究
調査研究報告書 初年度 平成26年度調査研究報告書
2年度 平成27年度調査研究報告書
成果報告書 成果報告書
終了報告書 終了報告書
成果物一覧(リンク) 成果物一覧(リンク)
事後評価報告書 事後評価報告書

課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究

平成26年度から27年度にかけて、トランスディシプリナリー研究(以下、TD研究)として推進すべき研究開発の可能性調査(Feasibility Study. FS)を、Phase1(研究課題の設計)及びPhase2(研究企画の試行)の2段階で実施してきました。平成28年度から令和元年度にかけては、すでに可能性調査を実施したプロジェクトを対象とし、可能性調査を通じて得られた研究開発課題(リサーチアジェンダ)と構築された実施体制に基づいたTD研究のCo–Productionの実践に取り組みました。

平成29年度開始(課題解決に向けたTD研究)

研究開発実施報告書 初年度 (平成29年度)初年度研究開発実施報告書
2年度 (平成30年度)2年度研究開発実施報告書
成果報告書 成果報告書
終了報告書 終了報告書
事後評価報告書 事後評価報告書

南アフリカ大陸マラウィのマラウィ湖貧困層に属する社会的弱者をパートナーとしたトランスディシプリナリー(TD)研究により、貧困層が直面する課題と彼(女)らが生業を通じて実践している内発的イノベーションを抽出し、貧困解消に役立つ知識・技術の協働生産と実装等を実施した。


平成28年度開始(課題解決に向けたTD研究)

研究開発実施報告書 初年度 (平成28年度)研究開発実施報告書
2年度 (平成29年度)研究開発実施報告書
3年度 (平成30年度)研究開発実施報告書
成果報告書 成果報告書
終了報告書 終了報告書
事後評価報告書 事後評価報告書

ステークホルダーと情報共有環境・災害・健康・統治・人間科学の各分野で、決断サイクル(IDEAサイクル)を基に優れた事例を示しながら、その成果を統合して社会問題の解決に結びつける方法論として、多様な関与者による意思決定のあり方を科学的に追求する「決断科学」を提示した。


平成28年度採択(課題解決に向けたTD研究(試行))

平成27年度採択(FS Phase1)

平成27年度採択(FS Phase2)

  • インドネシアにおける小規模アブラヤシ農園の持続可能ガバナンスの樹立に向けて
    岡本 正明(京都大学 東南アジア研究所 准教授)
    可能性調査終了報告書(PDF:5,035KB)
  • 気候工学(ジオエンジニアリング)のガバナンス構築に向けた総合研究の可能性調査
    杉山 昌広(東京大学 政策ビジョン研究センター 講師)
    可能性調査終了報告書(PDF:1,317KB)
  • 環境・災害・健康・統治・人間科学の連携による問題解決型研究の可能性調査
    矢原 徹一(九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター センター長)
    可能性調査終了報告書(PDF:920KB)

平成26年度採択(FS Phase1)

  • I:FS(Phase1)。TD 研究として取り組むべき研究開発課題の協働設計(Co-Design)の実践を行う。
  • II:本格研究(試行)/FS(Phase2)。FS(Phase1)の実施機関を対象に、TD研究のCo-productionの試行を行う。
  • III:本格研究。FS(Phase1およびPhase2)の実施機関を対象に、TD研究のCo-productionの実践を行う。

関連リンク

アクションレポート

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