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科学技術振興機構報 第1247号

平成29年4月3日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

「フューチャー・アース:課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究」
平成29年度本格研究移行プロジェクトの決定について

JST(理事長 濵口 道成)は、社会技術研究開発センター(センター長 岩瀬 公一)のフューチャー・アース構想の推進における平成29年度「課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究」本格研究移行プロジェクトを決定しました(別紙1)。

フューチャー・アースとは、グローバルな持続可能社会の構築を目指して、地球環境変化に伴うさまざまなリスクに立ち向かう知を共創する、10年計画の国際的な地球環境研究プログラムです。現在の地球環境が抱える課題は、今や全人類的な問題であり、その解決には各国の連携、また、科学界、産業界、行政、市民団体など多様なステークホルダーとの協働による新しい取り組みが必要という認識のもと、2012年に国際科学会議(ICSU)注1)を中心としてフューチャー・アース構想が提唱され、2015年より本格的に始動しています。

このたび、平成28年8月に「フューチャー・アース:課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究注2)(以下、TD研究)(試行)」として採択した2プロジェクトに対して、本格研究への移行審査を、フューチャー・アース委員会(別紙2)が実施し、1件が審査を通過いたしました。

【課題解決に向けたTD研究(試行)】
可能性調査Phase1を実施した者を対象とし、可能性調査を通じて得られた研究開発課題(リサーチアジェンダ)と構築された実施体制に基づいたTD研究のCo-productionの試行を求める。
【課題解決に向けたTD研究】(=本格研究)
可能性調査Phase1およびTD研究(試行)を実施した者を対象とし、可能性調査を通じて得られた研究開発課題(リサーチアジェンダ)と構築された実施体制に基づいたTD研究のCo-productionの実践を求める。

今後、契約などの条件が整い次第、研究を開始する予定です。

なお、社会技術研究開発センターのホームページは下記からご覧いただけます。

ホームページURL: https://www.jst.go.jp/ristex/

注1) 国際科学会議(ICSU)
ICSU:International Council for Science、1931年に設立された非政府、非営利の国際学術機関であり、アカデミーなど各国を代表する組織と、各学問分野を代表する国際学術連合を取りまとめる組織で、いわば世界の科学者の国連とも呼べるべき組織である。
注2) トランスディシプリナリー研究
研究者個人だけでなく、また特定の学術領域の研究者だけでもなく、社会とさまざまな学術領域の相互に関わり合う連携による研究。

<添付資料>

別紙1:平成29年度本格研究移行プロジェクトの概要

別紙2:フューチャー・アース委員会委員 一覧

参考:移行審査の概要

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 企画運営室
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
廣田 勝巳(ヒロタ カツミ)、小野 了平(オノ リョウヘイ)
Tel:03-5214-0132 Fax:03-5214-0140
E-mail: