ゲノム合成

ゲノム合成に関する取り組み(戦略的創造研究推進事業CREST/さきがけとの連携)

背景

Imageバイオ分野の中でも、ゲノム関連技術の研究開発は急激に進展しており、ヒトゲノム配列の解読やゲノム編集技術CRISPR-Cas9の登場を始め、今や人工的にゲノム配列を設計・合成することが可能となる時代に到達しようとしています。これにより、例えば、施肥の必要なく環境にも優しい微生物の設計、絶滅した花の香りの再生など、さまざまな領域に大きなメリットをもたらす可能性がある一方、ゲノムが「生命の設計図」であることから、生命、種、さらには生態系に対してネガティブな影響を及ぼす恐れもあります。そのような中、ゲノム情報をめぐる新技術の研究開発を推進する上で、ELSI/RRI(責任ある研究・イノベーション)の論点や、その根底にある規範・価値観の確立が求められています。

このような背景の下、2018年に文部科学省より示された戦略目標「ゲノムスケールのDNA合成及びその機能発現技術の確立と物質生産や医療の技術シーズの創出」においても、ELSIに関する取り組みの必要性が掲げられています。

活動内容

JST戦略的創造研究推進事業(CREST/さきがけ)「ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出」研究領域と連携し、人文・社会科学および自然科学の研究者、産業界、実務家などの多様なステークホルダーからなる「『ゲノム倫理』研究会」を設置・運営しています。研究会では、ゲノム関連技術のさまざまな可能性や課題を検討しながら「ゲノム関連技術と社会のための倫理」の考察を行います。

2019年度には、2018年度に引き続き、ゲノム関連技術のELSI/RRIに関する海外動向、新聞報道/SNS投稿の傾向分析、ゲノム関連技術における政策・技術・社会に関わる情報集約と事例分析等の深掘を行いました。また、2020年度には、ゲノム関連技術におけるデュアルユース・バイオセキュリティ・バイオセーフティに関する調査分析を行い、2021年度も新たな調査活動を進めています。

ゲノム倫理研究会メンバー (2022.4.1現在)

  岩崎 秀雄 早稲田大学 理工学術院 教授
岡本 拓司 東京大学 大学院総合文化研究科 教授
神里 達博 千葉大学 国際教養学部 教授
岸本 充生 大阪大学 データビリティフロンティア機構 教授/社会技術共創研究センター センター長
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校 学校長
志村 彰洋 株式会社電通 京都ビジネスアクセラレーションセンター ゼネラルマネージャー
田川 陽一 東京工業大学 生命理工学院 准教授
田中 幹人 早稲田大学 政治経済学術院 教授
中村 崇裕 九州大学 大学院農学研究院 教授
信原 幸弘 東京大学 名誉教授
日比野 愛子 弘前大学 人文社会科学部 教授
松尾 真紀子 東京大学 公共政策大学院 特任准教授
見上 公一 慶應義塾大学 理工学部 准教授
水野 祐 シティライツ弁護士事務所 弁護士/九州大学 グローバルイノベーションセンター 客員教授
三成 寿作 京都大学 iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定准教授
横野 恵 早稲田大学 社会科学部 准教授

調査研究(委託)

海外動向調査①
ソーシャルリスニング調査①
ELSI/RRI過去事例の知見整理①
海外動向調査②
ソーシャルリスニング調査②
ELSI/RRI過去事例の知見整理②
生命科学関連政策・規制の国内外俯瞰調査
ラボラトリー・スタディーズ調査
オープン型バイオ実験拠点等に関する国内外俯瞰調査
ゲノム関連技術におけるデュアルユース等に関する調査分析

関連リンク

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