ゲノム合成

ゲノム合成に関する取り組み(戦略的創造研究推進事業CREST/さきがけとの連携)

◆背景

Imageバイオ分野の中でも、ゲノム関連技術の研究開発は急激に進展しており、ヒトゲノム配列の解読やゲノム編集技術CRISPR-Cas9の登場を始め、今や人工的にゲノム配列を設計・合成することが可能となる時代に到達しようとしています。これにより、例えば、施肥の必要なく環境にも優しい微生物の設計、絶滅した花の香りの再生など、さまざまな領域に大きなメリットをもたらす可能性がある一方、ゲノムが「生命の設計図」であることから、生命、種、さらには生態系に対してネガティブな影響を及ぼす恐れもあります。そのような中、ゲノム情報をめぐる新技術の研究開発を推進する上で、ELSI/RRI(責任ある研究・イノベーション)の論点や、その根底にある規範・価値観の確立が求められています。

このような背景の下、平成30年に文部科学省より示された戦略目標「ゲノムスケールのDNA合成及びその機能発現技術の確立と物質生産や医療の技術シーズの創出」においても、ELSIに関する取り組みの必要性が掲げられています。

◆活動内容

JST戦略的創造研究推進事業(CREST/さきがけ)「ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出」研究領域と連携し、人文・社会科学および自然科学の研究者、産業界、実務家などの多様なステークホルダーからなる「『ゲノム倫理』研究会」を設置・運営しています。研究会では、ゲノム関連技術のさまざまな可能性や課題を検討しながら「ゲノム関連技術と社会のための倫理」の考察を行います。

活動をスタートした平成30年度には初動調査として、米国を中心としたゲノム関連技術のELSI/RRIに関する海外動向、メディア報道分析、ゲノム関連技術における政策・技術・社会に関わる情報集約と事例分析などを進めていました。

◆今後の取り組み

調査活動や研究会における継続的な議論を通じて、萌芽的研究段階からゲノム関連技術のELSI/RRI等を多角的・多層的に検討することにより、技術開発の上流段階から社会課題に対応した、適切な社会実装を目指します。調査結果や研究会での議論は広く活用いただけるものとなるようレポートや提言としてとりまとめ、国際社会への発信を行います。

◆関連リンク

○連携先サイト
 ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出

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