JST(理事長 濵口 道成)は、社会技術研究開発センター(センター長 岩瀬 公一)のフューチャー・アース構想の推進における平成28年度の「課題解決に向けたトランスディシプリナリー研究」採択課題を決定しました(別紙1)。
フューチャー・アースとは、グローバルな持続可能社会の構築を目指して、地球環境変化に伴うさまざまなリスクに立ち向かう知を共創する、10年計画の国際的な地球環境研究プログラムです。現在の地球環境が抱える課題は、今や全人類的な問題であり、その解決には各国の連携、また、科学界、産業界、行政、市民団体など多様なステークホルダーとの協働による新しい取り組みが必要という認識のもと、2012年に国際科学会議(ICSU)注1)を中心としてフューチャー・アース構想が提唱され、2015年より本格的に始動しました。
JST 社会技術研究開発センターでは、フューチャー・アース構想の推進事業の一環として、平成26年度から、トランスディシプリナリー研究注2)(以下、TD研究)として推進すべき研究開発の可能性調査を、Phase1(研究課題の設計)およびPhase2(研究企画の試行)の2段階で公募を実施してきました。
平成28年度は、すでに可能性調査を実施した者を対象とし、下記の公募を行いました。
- 【課題解決に向けたTD研究】
- 可能性調査Phase1およびPhase2を実施した者を対象とし、可能性調査を通じて得られた研究開発課題(リサーチアジェンダ)と構築された実施体制に基づいたTD研究のCo-productionの実践を求める。
- 【課題解決に向けたTD研究(試行)】
- 可能性調査Phase1を実施した者を対象とし、可能性調査を通じて得られた研究開発課題(リサーチアジェンダ)と構築された実施体制に基づいたTD研究のCo-productionの試行を求める。
その結果、TD研究:2件、TD研究(試行):6件の応募があり、事前評価者(フューチャー・アース委員会委員、別紙2)が書類選考と面接選考を実施した結果、TD研究:1件、TD研究(試行):2件を採択しました。
今後、契約などの条件が整い次第、研究を開始する予定です。
なお、社会技術研究開発センターのホームページは下記からご覧いただけます。
ホームページURL: https://www.jst.go.jp/ristex/