デジタルファブリケーション技術に関する取り組み(COIプログラムとの連携)
背景
3Dプリンタを始めとするデジタルファブリケーション機器の高性能化・低価格化が進展し、個人においても手軽なものづくりが可能となりつつあります。しかし日本では非営利活動におけるものづくりも製造物責任法(PL法)の対象となるため、個人が製造物責任を負う可能性があります。一方、PL保険の多くは製造事業者を対象に設計されており、個人規模の非営利活動には適していません。
そのため、個人製造者が責任を果たしきれず消費者側のリスクが増大することや、デジタルファブリケーション技術を活用したイノベーションが萎縮する、などの課題があります。
これに対応するために、PL法・PL保険に関する仕組みの再検討など、デジタルファブリケーション技術に関するELSIの取り組みが求められています。
活動内容
JSTセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「ファブ地球社会創造拠点」と連携し、PL法やPL保険に関する仕組みについて議論してきました。さらに、関連するステークホルダー(製造者、消費者、関連省庁、保険会社ほか)での議論に必要な知見収集のため、海外も含めたPL法の立法理念や運用状況、PL保険を調査しました。
調査研究(委託)
【2019年度】製造物責任(PL)に拘わる国内外の法規制と保険サービス |
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