開催概要
- 日時
- 2024年5月15日(火) 14:00~17:00
- 会場
- オンライン(Zoomウェビナー)
- 主催
- 国立研究開発法人科学技術振興機構
- イベントURL
- ⚑ 2030年の挑戦:Human-centric
デジタルツインが目指す未来社会
報告
未来社会創造事業「次世代情報社会の実現」領域(運営統括 前田英作(東京電機大学))では、AI・ビッグデータ・IoT を駆使した Human-centric デジタルツインによる新たな未来社会デザインを目指し、令和4年度に5件の探索研究課題を採択しました。これまでの2年間の研究成果を広く紹介するとともに、幅広い分野の方々との意見交換をする場として一般公開イベントを開催し、企業やアカデミアなどから330名以上の方にオンラインで参加いただきました。
イベントの冒頭に、本領域で今年度から開始した2件の本格研究について、研究開発代表者から研究概要や5年後に目指す未来社会像の発表が行われました。宮下令央先生(東京理科大学)からは、超高速計測と画像処理技術によりデジタルと実体とを高速・低遅延でリンクする超高速ビジョン基盤技術と本格研究で目指す応用展開について、村上善則先生(日本医科大学)からは、ゲノム情報と多層的な生体情報の統合による新しい疾患リスク予測システムと本格研究で目指す研究開発目標について発表されました。
続いて、令和4年度採択探索研究の研究開発代表者より、研究概要や今後の展望について発表が行われました。伊原学先生(東京工業大学)からは安価な脱炭素エネルギーを大量かつ効率よく供給できる系統協調/分散型のエネルギーシステムが紹介されたほか、梶原浩一先生(防災科学技術研究所)の共同住宅の地震被害と住民行動を評価する震災デジタルツイン、および、中谷桃子先生(東京工業大学)の保育等のケア現場を再現したケア現場の当事者と専門家の交流・共創が可能なプラットフォームなど、社会基盤の発展に大きく寄与する多様な研究の成果が発表されました。 中本高道先生(東京工業大学)からは、医療・リハビリ・防災・エンタメなど他分野に応用可能な香りの再現技術、藤田大士先生(京都大学)からは、生体内の複雑な生理作用をデジタル上で再構築するための技術基盤が発表され、最先端技術によって社会に大きなインパクトや産業界でパラダイムシフトが起こり得る可能性が示されました。
Zoomウェビナーのチャットを通じて参加者から多くのご質問をいただき、発表者がそれらに回答することで、プロジェクトの取り組み内容や個々の技術への理解を深めていただけたとともに、研究成果の社会実装に向けて有益な議論がなされました。
プログラム概要
以上