技術テーマ「Society5.0の実現をもたらす革新的接着技術の開発」
Society5.0の実現には、あらゆるものの小型化・多機能化が求められており、革新的なデバイスなどの実現に向けたキーテクノロジーとして接着技術の確立が必須となっている。
例えばモビリティの分野では、ボディーの非金属化やポリマー化による軽量化、燃料電池などの搭載による電動化、自動走行技術に必要な小型電子デバイスの搭載による知能化の流れが生まれており、接着技術の信頼性確立および性能の向上が不可欠となっている。しかし、現状の接着技術は熟練者の経験と勘で開発されている状況であり、固体と固体に挟まれた接着界面(以下、接着界面にはその周辺の接着層も含む)の
評価・解析手法が確立されていないことは、次世代接着技術創出のボトルネックとなっている。本技術テーマでは、接着界面における評価・解析手法を確立し、Society5.0の実現に向けた科学的知見に基づく次世代接着技術の創出を目指す。
界面マルチスケール4次元解析による革新的接着技術の構築
目的:
4次元マルチスケール構造・物性解析に基づき、接着界面を本質的に理解し革新的な接着技術を開発することで画期的なモビリティ製造イノベーションを目指す。
研究概要:
4次元マルチスケール構造・物性解析に基づき、接着界面を本質的に理解し革新的な接着技術を開発することで画期的なモビリティ製造イノベーションを目指す。人命に関わるモビリティにおいて接着技術を導入するには、学理に基づく強度や耐久性の保証、および、それらに基づいた健全性や信頼性が求められる。しかしながら、部材に埋もれた接着界面層の評価解析、また、マルチスケールおよび時間を考慮した4次元解析がボトルネックとなり、実接着界面での破壊挙動はもちろん、接着機構の理解でさえ十分でないのが現状である。高分子科学および先端計測を専門とする研究者と連携企業の連合体が、特定先端大型研究施設等の支援の下、接着現象に関連する界面の学理からものづくりまで一貫して研究開発を行う。革新的接着技術により画期的なモビリティ製造イノベーションが生まれ、社会経済構造の変革に結び付けることで、Society 5.0の実現を可能にする。同時に、革新的接着技術はセンサ・デバイス分野、エレクトロニクス分野、社会インフラ等においても飛躍的な発展を目指す。
研究開発実施体制
〈代表者グループ〉
九州大学
〈共同研究グループ〉
東京大学、東京科学大学、京都大学、神戸大学、
大阪市立大学、神奈川大学、北九州高専、理化学研究所、物質・材料研究機構、
高エネルギー加速器研究機構、産業技術総合研究所、九州先端科学技術研究所、企業 他
プロジェクトHP
https://crea.kyushu-u.ac.jp
http://www.cstf.kyushu-u.ac.jp/~tanaka-lab/
トピックス
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