「世界一の安全・安心社会の実現」領域 シンポジウム
「ナノテクノロジーを駆使したバイオセンサー最前線 -ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現-」 報告

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開催概要

■ 日時 :2024年3月22日(金) 13:30~17:30

■ 場所 :東京都市大学 世田谷キャンパス、Zoomオンライン会議

■ 主催 :未来社会創造事業 本格研究
    「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現(松本課題)」

■ イベントプログラム:「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現」pdf(PDF:699KB)

報告

2023年3月15日のシンポジウム に続いて、本格研究「ヒト感染性ウイルスを迅速に検出可能なグラフェンFETセンサーによるパンデミックのない社会の実現(松本課題)」(研究開発代表者:松本和彦(大阪大学))のシンポジウムが2024年3月22日、東京都市大学 世田谷キャンパスおよびオンラインにて、第71回応用物理学会春季学術講演会の一般公開シンポジウムとして開催され、会場参加にて約90名、オンラインにて約80名の方に参加いただきました。最新のナノテクノロジーとバイオセンシングについて多方面から俯瞰するシンポジウムであり、会場からの質問が活発になされるなど、多くの関心を集めました。

田中健一運営統括より挨拶とともに当事業ならびに当研究課題の概要や特徴が紹介されました。続く講演では、研究チームによる最新の研究成果の報告だけでなく、バイオセンサーに取り組む3名の先生より目指す社会や取り組んでいる研究について紹介されました。

研究チームによる講演では、研究開発代表者の松本和彦先生よりグラフェンFETセンサーに関する最新の研究成果が紹介されました。正電荷を有する添加物を用いてグラフェン表面の負電荷を制御することにより高感度化を実現した成果が説明されました。木村雅彦氏(村田製作所)よりグラフェンFETセンサーの社会実装に向けた研究開発シナリオならびにこれに沿って進めている技術開発戦略について、德田優果氏(村田製作所)より社会実装を目指した安定化動作に向けた様々な技術的な取り組みについて紹介されました。

三林浩二先生(東京医科歯科大学)より糖尿病の早期診断を目指した呼気アセトン計測、血液由来成分の経皮ガス計測による皮膚表面でのガスイメージング、新規なウエアラブル・バイオデバイス「ヘッドホン型の外耳道経皮ガスセンサ」について多くの研究成果が紹介されました。加治佐平先生(東洋大学、SympaFit)よりアスリートのストレスによる交感神経活動や妊活女性の女性ホルモン変化について、体内グルコース値をバイオマーカーとしてその変動を分析した結果について紹介されました。関谷毅先生(大阪大学)より柔軟性に富み、装着感や違和感を伴うことなく生体計測ができるフレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクスを活用した脳計測システムの研究開発と社会実装について紹介されました。

今後、松本課題では、デバイスの更なる高性能化、安定化を図るとともに、誰でも、どこでも、簡単に扱えるウイルス検出システムを実現します。これらの技術開発により、生活空間に潜む様々なウイルスを迅速に見つけることを可能とし、安全・安心で快適な社会の実現に貢献します。


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会場の様子


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田中健一運営統括

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松本和彦先生


以上

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