「共通基盤」領域シンポジウム
「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に
新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出」報告

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開催概要

開催日時
2024年3月19日(火) 13:30~17:00
会場
中央大学 後楽園キャンパス  オンライン(WebExウェビナー)
主催
本格研究「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出(河野課題)」
プログラム
キックオフシンポジウムのご案内pdf(PDF:373KB)


> イベントURLexlink

報告

2023年度より開始した「共通基盤」領域 本格研究「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出(河野課題)」(研究開発代表者:河野行雄(中央大学)のキックオフシンポジウムが2024年3月19日、オンラインにて開催されました。

シンポジウムでは、代表者によるプロジェクト概要説明の後、本プロジェクトのテーママネージャーであるトヨタ自動車の岡島博司氏により自動車分野や農業分野における可視化技術の最前線についてご紹介いただきました。その後、本プロジェクトの各メンバーから担当テーマについて講演が行われました。代表者(中央大学 河野)、国立情報学研究所 佐藤いまり教授、東京大学 鄭銀強准教授からは、プロジェクトの重要な基盤技術となる最先端の光計測・情報解析について紹介されました。休憩をはさみ続けて、光技術のアプリケーション側から、九州大学 田中充准教授、京都大学 小川剛伸助教より食品、慶応義塾大学 貴志和生教授より形成外科、東京藝術大学 平諭一郎 准教授より美術について、これまでの研究紹介およびプロジェクトの研究・開発の経過と計画について報告がありました。最後に、本プロジェクトの運営統括である株式会社日立製作所 長我部信之氏の閉会の挨拶をもって終了となりました。会全体を通して、多くの質問を受け活発な議論がなされました。

今後、河野課題は、光計測・情報解析の基盤技術レイヤーと食品・肌・美術分析のアプリケーションレイヤーによる緊密な連携の元、異分野融合による“化学反応”を起こすことで、新たな光センシング技術の開拓と応用展開を促進します。具体的には、大型の装置やサンプル採取などの分析では不可能であった非破壊・ダメージレスでの計測を可能にするだけでなく、ポータブルなセンサーデバイスにより、現場で「いつでも・どこでも、表層から内部まで、構造・状態を見える化」できる普段使いのセンシング技術として広く普及し、人々のQOL向上、安心・安全社会の実現、新たな価値創造など、研究開発現場に限らない、さまざまな社会的課題の解決に貢献します。



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左上から、長我部信行 統括、河野行雄 研究代表
岡島博司TM、佐藤いまり、鄭銀強
田中充、小川剛伸
貴志和生、平諭一郎


以上

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