「共通基盤」領域 本格研究 浦野課題
「酵素「活性」の診断と活用による、精密がん低分子セラノスティクス医療技術の創製」
キックオフ公開シンポジウム報告

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イラスト:ふるやまなつみ

開催概要


日時
2025年3月10日(月) 12:45~15:50

会場
オンラインwebinar開催

主催
JST 未来社会創造事業「共通基盤」浦野課題

イベントURL
「酵素「活性」の診断と活用による、精密がん低分子セラノスティクス医療技術の創製」

フライヤー
キックオフ公開シンポジウムPDF(PDF: 597KB)
> 「共通基盤」領域
> 探索加速型 本格研究

報告

本格研究「酵素「活性」の診断と活用による、精密がん低分子セラノスティクス医療技術の創製(浦野課題)」(研究開発代表者:浦野泰照(東京大学))のキックオフシンポジウムが2025年3月10日(月)にオンラインにて開催され、医療機器・製薬企業の関係者や臨床医師・研究者など約80名の方に参加登録をいただきました。

冒頭、長我部信行運営統括による採択経緯を含めた開会挨拶に続いて行われた、基調講演では国立がん研究センター中央病院長瀬戸泰之氏より、ロボット手術の概要を外科手術の歴史もまじえて説明していただいた後、患者さんに優しい低侵襲手術の実現に向けて、先端ロボット手術とがんを可視化できる浦野法の組み合わせで実現する、新たな治療法に対する強い期待が述べられました。 これを受けて、研究代表者の浦野泰照氏によりプロジェクトの全体概要に関して詳細な紹介がありました。また、本課題の中でより深部観察を可能にするために取り組む、光音響イメージングと核医学イメージング技術のうち、光音響イメージングの原理と医療システムへの応用に関しての発表を防衛医科大学の石原美弥氏よりいただきました。その後、主たる協同研究者である大阪公立大学の石沢武彰氏より、実際の手術現場にたつ医師の視点から、高精度・低侵襲手術における蛍光イメージング技術の有用性に関して、がん研究会がん化学療法センターの旦慎吾氏より、イメージングプローブを用いたがん診断と基盤データを活用した治療への応用に関する取り組みが紹介されました。 この後、本シンポジウムは佐藤孝明テーママネージャーによる今後の活動に対する期待と熱い激励の挨拶で幕を閉じました。

浦野課題では、本シンポジウムの登壇者を中心とした強力な研究開発体制のもと、酵素活性を基軸とする世界初のアプローチにより、術前診断から術中イメージング、治療まで行うセラノスティクス医療技術の創世に挑みます。そして、従来は有効な治療選択肢がなかった進行肺がんや膵がんなどを含む大多数のがん患者にも、低い副作用で有効性の高い治療選択肢を提供し、誰もががんになることを恐れない社会の実現を目指して、研究開発を進めます。



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当日発表に臨む浦野泰照氏


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  シンポジウムの様子(写真左上から 佐藤孝明氏、石原美弥氏、浦野泰照氏、石沢武彰氏、旦慎吾氏)



以上

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