
開催概要
- 日時
- 2024年10月10日(木) 13:00~17:00
- 会場
- 日本科学未来館 未来館ホール
- 定員
- 200名
- 主催
- 本格研究 高橋課題
「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」
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報告
本格研究「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速(高橋課題)」(研究開発代表者:高橋恒一(理化学研究所))の最終シンポジウムが2024年10月10日に日本科学未来館・未来館ホールにおいて開催され、約120名の方に参加登録をいただきました。
冒頭では、長我部信行運営統括による挨拶に続いて、研究開発代表者の高橋恒一先生によりプロジェクトの概要紹介がありました。その後主たる共同研究者による研究成果紹介がありました。光山統泰先生(産業技術総合研究所)より生命科学実験を対象としたデジタルツイン技術の開発とその応用としてオミクス解析実験の自動化実装について、尾崎遼先生(筑波大学)よりロボットによる自動実験操作を効率化・高度化するための情報技術の開発について、内藤泰宏先生(慶應義塾大学)および太田禎生先生(東京大学)より大学学部生を対象としたAI・ロボット実験のネイティブを育成する教育プログラムについての紹介がされました。高橋政代先生(神戸アイセンター病院)からは網膜再生医療へのロボット・AIの導入成果に加えて、幹細胞による細胞治療・再生医療を世界に先駆けて社会実装してゆくためのエコシステムについての問題提起と取り組みの紹介がありました。
プログラム後半では、夏目徹取締役(ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社)、伊藤浩孝社長(テカンジャパン株式会社)、小澤陽介CEO(エピストラ株式会社)より連携機関としての社会実装実績および今後の展望についてのご挨拶をいただきました。この後、本シンポジウムは佐藤孝明テーママネージャーによる今後の活動に対する激励を含む挨拶で幕を閉じました。また、終了後に希望者に向けた産業技術総合研究所・臨海副都心センターのロボット実験室の見学会が開催されました。
高橋課題では引き続き、ロボティックバイオロジーの社会実装に向けた研究開発を通して、多くの研究者が日々単純作業に時間を費やさざるを得ない労働集約的な状態から解放し、研究の生産性を飛躍的に向上させることを目指した研究開発を進めてまいります。

長我部信行運営統括による開催の挨拶

高橋恒一研究開発代表者
以上