「共通基盤」領域シンポジウム
「超原子座標構造の可視化による創薬の革新」報告

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開催概要

■ 日時 :2024年3月8日(金) 10:00~14:25

■ 場所 :東北大学 片平北門会館 2階 エスパス、Zoomウェビナー

■ 主催 :本格研究「超原子座標構造の可視化による創薬の革新(米倉課題)」

■イベントURL 超原子座標構造の可視化による創薬の革新exlink

■ イベントプログラム 「超原子座標構造の可視化による創薬の革新」pdf(PDF: 106KB)

報告

2023年度より開始した「共通基盤」領域 本格研究「超原子座標構造の可視化による創薬の革新(米倉課題)」(研究開発代表者:米倉功治(理研・東北大学)のキックオフシンポジウムが2024年3月8日、ハイブリッド形式(東北大学 片平北門会館 2階 エスパス×ZOOMウェビナー)にて開催され、オンラインおよび会場合わせて約140名の方に参加いただきました。

シンポジウムでは、長我部信行 統括によるJST未来社会創造事業「共通基盤」領域の紹介、代表者によるプロジェクトの概要説明の後、CBI研究機構量子構造生命科学研究所 上村みどり 所長、東工大 関嶋政和 准教授より、それぞれ構造を基にした創薬研究の現状と展望、AI技術の創薬利用などについて、基調講演していただきました。続いて、本プロジェクトメンバーである東北大 岸本直樹 准教授、同 津田健治教授、同 小林広明 教授、東大 森本淳平 講師、日本電子社 元木創平 氏から、これまでの研究の紹介およびプロジェクトの研究・開発の経過と計画について報告がありました。次に、東北大 山田和範 教授から最先端のAI技術開発とその応用について、最後に、日本電子社 鈴村謙一 氏にクライオ電子顕微鏡を用いた創薬研究の現状と展望について講演いただき、岡島博司 テーママネージャーの閉会の挨拶をもって終了となりました。会全体を通してほぼ同数の聴講者の参加のもと、質問を受け活発な議論がなされました。

今後、米倉課題は、プロジェクトメンバーらの講演で紹介されたように、クライオ電子顕微鏡とX線自由電子レーザーの計測・解析技術の深化と、第一原理計算、計算科学を組み合わせ、ペプトイドなどの薬剤候補化合物やターゲットタンパク質の構造・機能解明を進めます。プロジェクト遂行に必要な高精度解析の実現のため、次世代クライオ電子顕微鏡の開発も行います。以上から、試料の原子座標を超えた情報を取得し、創薬と共に、GX、材料科学などへ応用を目指します。



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会場参加者風景

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講演の様子_研究代表者


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会場参加者風景


以上

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