- 安全安心な都市・地域
2020年6月1日

- 研究開発プロジェクト名
「多様な災害からの逃げ地図作成を通した世代間・地域間の連携促進」 - 研究代表者
木下 勇(千葉大学大学院園芸学研究科教授) - 研究開発期間
平成26(2014)年度~平成29(2017)年度 - 報告書
成果報告書(PDF:1,107KB) - 領域・プログラムWebサイト
「コミュニティがつなぐ安全・安心な都市・地域の創造」研究開発領域
※『逃げ地図マニュアル[教育版]』より
生活圏の白地図と、ヒモと、数本の色鉛筆。
この3つがあれば「逃げ地図」は作れます。
ひとりではなく、ぜひ自治体や学校で、ワークショップとして取り組んでください。ハザードマップを眺めていただけでは得られない、防災力が身につきます。
作成方法は簡単。避難所など、津波、土砂災害、洪水、火災などの災害発生時に、逃げこむべき目標地点を定め、ヒモで道のりを図りながら色をつけていきます。出来上がったカラフルな地図は、視覚的にかつ直感的に、「どこへ逃げる」「どれくらい時間がかかる」を示してくれます。
しかし、「逃げ地図」の本当の目的は、地図の完成ではありません。作成過程で「ここは被害で通れなくなるかもしれない」などの地域情報を交換し、実際に現場を見に行き、改善策を考え、防災計画に反映する。「リスク・コミュニケーション」と呼ばれる手法により、個人とコミュニティ両者の防災意識が、効果的に高まります。
「逃げ地図」は日建設計ボランティア部が開発し、木下プロジェクトがそのワークショップ手法の検証と開発を行いました。完成したマニュアルは「逃げ地図WEB」で無料公開中。既に全国各地の自治体や学校で、防災計画や防災教育に活用されています。
防災まちづくりのための逃げ地図づくりワークショップマニュアル(逃げ地図マニュアル[地域版])
※所属・役職は、取材当時のものです。
(文責:RISTEX広報)
その後の活動
2019年11月28日
書籍発行
『災害から命を守る「逃げ地図」づくり』
編著:逃げ地図づくりプロジェクトチーム
出版社:株式会社ぎょうせい
定価:1,760円(税込み)
サイズ:A5判/216ページ
ISBN:978-4-324-10714-0
出版社サイト(購入先リンク)
2019年3月1日
「逃げシルベ」(WEB版逃げ地図)β版公開
※「逃げ地図」の完成予想図を、WEB上で手軽に確認できます。
- 「アイコン」をクリックし、「避難場所」と「避難障害地点」(災害時に通れなくなりそうな場所)を、地図上に置く。
- 地図上に置いた「避難場所」アイコンをクリックし、「ここから逃げ道をひく!」をクリック。
「逃げシルベ」で実際に作成した「逃げ地図」
関連リンク
- 【終了】「コミュニティがつなぐ安全・安心な都市・地域の創造」研究開発領域について
- 【フォローアップ】災害から命を守る「逃げ地図」づくり出版記念「逃げ地図」シンポジウム
- 【開催報告】逃げ地図づくりネットワーク全国大会+展示会