国際科学技術コンテスト

科学オリンピックだより 2023 Vol.24

最初のテーマは「国際科学オリンピックを目指した理由」。結果は「科学が好きだから」が最も多く、「自分の実力を試すため」「同じ趣味や志の仲間と出会えるから」と続きました。「国際科学オリンピックに参加して得たもの、感じたこと」という質問には、「仲間とディスカッションしたことが刺激になった」「後輩の代表選手をサポートする“チューター”になることができ、充実していた」といった回答があり、仲間や先輩・後輩との交流を大事に感じている選手が多いことがわかりました。
また、参加した国際大会がコロナ禍によりオンラインでの開催になったことについては、「地学では、国内で調査をする代替プログラムがあり、むしろ日本のことを知るきっかけになった」と前向きに捉える選手がいたのが印象的でした。その一方で、「コロナ禍前後で考え方や進路は変わったか」という質問に対し、ある選手はコロナ禍で社会が混乱する様子を目の当たりにし、どうしたら科学を正しく伝えられるかという問題意識が芽生え、それを実行することの難しさを日々感じていたと振り返りました。

5つ目の質問の「今後、自分の科学の能力をどのような課題解決に役立てたいか」では、「宇宙における人類の生活圏を増やす」という選手の大きな夢に会場が大いに沸きました。その他、「医学研究者となって病気を解明したい」「10年後に自分がどんな課題に取り組んでいるかを予測するのは難しい」など現代が抱える問題の難しさに言及する回答もありました。

「現時点で、将来就きたい職業は何か」という質問では、半数が「まだ決まっていない」としながらも、起業を目指してアメリカの大学に進学したり、地域の課題解決を考えるには自然科学だけでなく人文科学や社会科学も大事だと感じて法学部に進学し、将来は自治体の首長になりたいと考えていたりする選手がいました。また、多様な世界を見てきた登壇者の3人からは、「アカデミアでも企業でも、各世界にはそれぞれ特長があるから、あまり縛られずに行ったり来たりしてみるのもいいかもしれない」というアドバイスがありました。将来に悩んでいた選手には、多くのヒントが得られたことでしょう。

選手たちから登壇者へ質問が投げかけられる場面もありました。「学術研究は社会における有用性をどの程度考慮しなければならないか」という問いには自身も研究者として日々活動している五十嵐さんが、「サイエンスコミュニケーションに関して正確性とわかりやすさの折り合いはどうつけるべきか」という問いにはテレビでも活躍している桝さんが、「国際科学オリンピックで培った能力はどのように役立つ可能性があるか?」という問いには元オリンピアンの齊藤さんがそれぞれ回答しました。

最初のテーマは「国際科学オリンピックを目指した理由」。結果は「科学が好きだから」が最も多く、「自分の実力を試すため」「同じ趣味や志の仲間と出会えるから」と続きました。「国際科学オリンピックに参加して得たもの、感じたこと」という質問には、「仲間とディスカッションしたことが刺激になった」「後輩の代表選手をサポートする“チューター”になることができ、充実していた」といった回答があり、仲間や先輩・後輩との交流を大事に感じている選手が多いことがわかりました。
また、参加した国際大会がコロナ禍によりオンラインでの開催になったことについては、「地学では、国内で調査をする代替プログラムがあり、むしろ日本のことを知るきっかけになった」と前向きに捉える選手がいたのが印象的でした。その一方で、「コロナ禍前後で考え方や進路は変わったか」という質問に対し、ある選手はコロナ禍で社会が混乱する様子を目の当たりにし、どうしたら科学を正しく伝えられるかという問題意識が芽生え、それを実行することの難しさを日々感じていたと振り返りました。

5つ目の質問の「今後、自分の科学の能力をどのような課題解決に役立てたいか」では、「宇宙における人類の生活圏を増やす」という選手の大きな夢に会場が大いに沸きました。その他、「医学研究者となって病気を解明したい」「10年後に自分がどんな課題に取り組んでいるかを予測するのは難しい」など現代が抱える問題の難しさに言及する回答もありました。

「現時点で、将来就きたい職業は何か」という質問では、半数が「まだ決まっていない」としながらも、起業を目指してアメリカの大学に進学したり、地域の課題解決を考えるには自然科学だけでなく人文科学や社会科学も大事だと感じて法学部に進学し、将来は自治体の首長になりたいと考えていたりする選手がいました。また、多様な世界を見てきた登壇者の3人からは、「アカデミアでも企業でも、各世界にはそれぞれ特長があるから、あまり縛られずに行ったり来たりしてみるのもいいかもしれない」というアドバイスがありました。将来に悩んでいた選手には、多くのヒントが得られたことでしょう。

選手たちから登壇者へ質問が投げかけられる場面もありました。「学術研究は社会における有用性をどの程度考慮しなければならないか」という問いには自身も研究者として日々活動している五十嵐さんが、「サイエンスコミュニケーションに関して正確性とわかりやすさの折り合いはどうつけるべきか」という問いにはテレビでも活躍している桝さんが、「国際科学オリンピックで培った能力はどのように役立つ可能性があるか?」という問いには元オリンピアンの齊藤さんがそれぞれ回答しました。

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