「じゃあ今度は、16をカードで表してみよう!」先生がそうよびかけると、こどもたちはお互いが持つカードを瞬時に見比べ、見事なチームプレイで指定された数を完成させていきます。夏休み中に富士通川崎工場で開かれたこども向けイベント「夢をかたちにするしくみ」で見られた1シーンです。本イベントは、こどもたちに情報科学や技術のおもしろさを体感してもらうことを目的に、富士通と情報オリンピック日本委員会の共同で開催されました。
2進数や画像表現など、コンピュータの基本原理について楽しみながら学べるゲームは、「アンプラグド」とよばれる最新の教育理論にもとづいたもの。高校レベルの内容を小学生でもやさしく身につけられるように工夫されています。情報オリンピック日本委員会ジュニア部会の兼宗進一橋大学准教授は、次のように話されました。「スポーツでも、こどもの頃に夢中で遊んでいたことから、新たな才能が発掘されることがあります。才能才能は何もないところから突然開花するものではないのです。このイベントも、こどもの好奇心や潜在能力を引き出す一助となればと思い開催しました。そしてさらなるステージとして、情報オリンピックにもぜひ挑戦してほしいですね」。
日本情報オリンピックは小学生から高校生まで参加できます。
本年度の応募も12月12日まで受付中です。
お申し込みはこちらまで。 http://www.ioi-jp.org
カードゲームで「2進数」にトライ
5枚のカードは、どのような法則で並んでいるのでしょうか?
左のカードの点の数が、右のカードの点の数の2倍になっています。これが2進数における基本の法則となります。
次のカードが表している数はいくつでしょうか?
9(カードの点の数の合計)
2進数ではカードの裏を「0」、表を「1」と表します。上記の9という数字は、2進数で表すと「01001」となります。例えば16という数字は、2進数で表すと「10000」となります。
もっと詳しく知りたい方はコチラ!
http://jp.fujitsu.com/about/kids/computerscience