国際科学技術コンテスト

科学オリンピックだより 2017 Vol.17

数学オリンピック級の問題にチャレンジ

 実際に数学の魅力に触れて欲しいと、『僕と世界の方程式』の主人公が数学オリンピック直前の合宿で解いた証明問題に、参加者とともにチャレンジしました。

 『最初5枚のトランプが裏になり一列に並べてある。
このとき、以下の操作を適当に繰り返す。
【操作】裏向きのカードを適当に一枚選び、裏返す。すぐ右隣のカードも(あれば)裏返す。すると、どのようにカードを選んでも、有限回数の操作の後に、(カードは全て表になり)終了することを示せ』

という問題に対して、2人1組になって実際に操作を行った後、会場とやり取りしながら、この問題が2進法で証明できることを解説しました。

実際にカードゲームをやってみる参加者たち。

「数学オリンピックでは証明問題が出されることが多く、速く解くというよりは、考え抜いて独創的なアイディアを出すことが求められます。 証明問題の場合、最終的な結論は同じでも、そこに至る道が無数にあるからです。 だから数学では、間違えてもいいからアイディアを出すことが大事なんです」と数学と向き合う心構えを語りました。 そして数学の面白さとは、このカードの操作が2進法という数学とつながったように、「関係ないと思っていたものとつながること」にあるのだと話しました。

自分の考えを披露する参加者。ともに考える中島さん。

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