科学技術未来戦略ワークショップ報告書
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人工知能と科学

エグゼクティブサマリー

本報告書は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)が2021年1月22日に開催した科学技術未来戦略ワークショップ「人工知能と科学」に関するものである。

CRDSでは機械学習、ロボティクス、ビッグデータなどデジタル技術を活用した新たな価値創造と変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)が、科学技術の様々な分野の研究開発にも生じているとの認識から、21世紀の科学技術のあり方の変容についてまとめた報告書「リサーチトランスフォーメーション(RX)ポスト/withコロナ時代、これからの研究開発の姿へ向けて」を2021年1月に発行した。

本ワークショップでは、その先にある未来像として、深層ニューラルネットワークやトポロジカルデータ解析などの数学・情報学的なツールや、スパコンや実験ロボットなどの様々な道具の力による科学研究のあり方の広がりと、それにより得られる知のフロンティアの可能性に着目した。ワークショップでは、計算機科学・情報科学側と科学技術の分野側の両面から今何が起こっているか俯瞰することから始め、今後の可能性と課題を議論した。

具体的には

1.どのようなツール・手段があり、どのように使われているか? 課題は何か?
2.学術分野ごとの分野固有の問題に対応するものか? それとも、科学一般に適用可能か?
3.今後の普及・展開にはどのような方策が必要か?

の3点を中心に幅広い観点で議論し、科学技術と推進方策・戦略の両面からボトルネック課題を探索した。

これらの議論を踏まえ、CRDSでは国として重点的に推進すべき研究領域と具体的研究開発課題を検討し、研究開発の推進方法も含めた戦略プロポーザルとして関係府省や産業界・学界等に提案する予定である。

※本文記載のURLは2021年8月時点のものです(特記ある場合を除く)。