「研究開発の俯瞰報告書」での注目すべき研究開発領域の解説記事を中心としたコラムを掲載します。この他、国内外の科学技術政策に目を向けた話題も取り上げていきます。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)は、研究開発における装置やソフトウエアなどへの影響も大きく、ツール類はさらなる高性能化を求められるようになっていく。同時に、革新的な研究成果の創出における先端研究機器が果たす役割も増大している。ところが、日本においては、先端研究ニーズに応えうる先端研究機器を産学官が自ら生み出すことが難しくなっている。結果として、それらの機器を利用する先端研究にも出遅れてしまった。今まさに直面しているこの課題についても、JSTの研究開発戦略センター(CRDS)は重要な提言を行った。…
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新型コロナ感染症の影響が一つのきっかけとなり、研究開発環境にもDX(デジタル・トランスフォーメーション)の波が訪れるなど、大きな変革が始まっている。この機に変貌を遂げることができるかどうかは、日本の科学技術・イノベーションの将来を左右するだろう。中でも重要な課題である「研究開発環境」「研究機器・装置開発」について、産官学がいかに連携して新しいカタチを生むか。JSTの研究開発戦略センター(CRDS)の提言をもとに考えてみたい。…
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、必要性が高まってきているのが「数週間から十年先ぐらいまでの気象・気候予測」です。CO₂排出削減とは直接関係なさそうな予測の技術が、なぜカーボンニュートラル社会の実現に必要なのか。また、どのように貢献しうるのかを、CRDSシステム・情報科学技術ユニットの嶋田義皓フェローが解説します。…
2020年10月に政府が発表したカーボンニュートラル宣言では、2030年までに温室効果ガスの排出量を46%削減(2013年度比)し、2050年までに全体としてゼロにするという高い目標を掲げています。この数値をクリアするためには、官民が一体となった取り組みが必須であることはいうまでもありません。そんな中で、カーボンニュートラル社会の実現に寄与すると期待されている科学技術の取り組みがあります。今回はそのうちの「ネガティブエミッション技術」と「デジタルツイン」にフォーカスして、最新の動向をそれぞれの担当フェローが解説します。…
量子コンピューターや量子暗号通信、量子計測・センシングといった「量子技術」が注目されています。2022年4月には政府の新国家戦略「量子未来社会ビジョン」が策定され、量子技術によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速はクォンタムトランスフォーメーション(QX)と強調されました…
ジャーナリストの国谷裕子さんと、環境・エネルギーユニット ユニットリーダーの中村亮二との対談の後編です。脱炭素の技術を社会に実装していくためには何が必要か、どうすれば一般市民が自分事として捉えるようになるか…
地球温暖化の抑止に向けて動きだした世界に歩調を合わせ、日本でもカーボンニュートラル社会の実現に向けた官民の取り組みが進行しています。ただ、その目標は極めて高く、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減し…
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は2021年8月に公表した報告書で、「向こう数十年の間に二酸化炭素及びその他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21 世紀中に、地球温暖化は 1.5℃及び 2℃を超える」という予測を示しました…
日本では、どうして新型コロナのワクチン開発が遅れてしまったのか。継続的な感染症研究が不十分だったことなど、いくつかの課題があったとの指摘があるが、ライフサイエンス・臨床医学分野の俯瞰報告書や調査報告書…
システム・情報科学技術分野の俯瞰報告書では、技術トレンドとビジョンを、あらゆるもののデジタル化・コネクティッド化による「サイバー世界とフィジカル世界の高度な融合」、あらゆるもののスマート化・自律化が…