言説化市民ワークショップ ELSIキーワードマップの可能性をさぐる
JSTは2018年より産学官民の17機関とともに「未来社会デザインプラットフォーム(CHANCE)構想」を推進しています。CHANCEは賛同機関間の連携のみならず、各機関が持つネットワーク同士を結ぶ「ネットワーク・オブ・ネットワークス」としてのシナジー醸成も、活動目的の1つに掲げています。
今回、CHANCEが持つネットワークの強みを生かし、RISTEXが「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題 (ELSI) への包括的実践研究開発プログラム(RInCA) 」のもとで実施する”言説化の取り組み”へ、さまざまなバックグラウンドを持つ参加者が協力しました。
RInCAでは各採択プロジェクトへのインタビューなどを通じ、「生命や人・社会の根源的価値に関わる共通課題」(根源的問い)を視覚的に伝えることを目的に、「ELSIキーワードマップ(初稿)」を2022年度に作成しました。
2023年度は、ELSIキーワードマップのさらなる高度化に取り組んでおり、その一環としてZ世代を中心としたELSI/RRIの非専門家によるプレワークショップを開催。多様な観点を取り入れることで、ELSIキーワードマップ作成目的の1つである「問いをめぐるステークホルダーや社会との対話や協働のための素材として、活用していくこと」の実現へと一歩近づけることを目指しました。
2023年8月20日(日)に開催したワークショップでは、各参加者が持つそれぞれの視座とELSIキーワードマップとの交点を見出しながら、2時間に及ぶ活発な議論が繰り広げられました。CHANCEのネットワークからは4名が参加し、議論の多様化に貢献しました。
今回のワークショップでの議論を含めた2023年度の活動成果は、「RInCAジャーナル」第4号に掲載しています。
CHANCE賛同機関関係者
アカデミスト株式会社「第2期academist Prize」チャレンジャー
- 五十嵐大輔さん(東京理科大学大学院理学研究科)
- 石坂晴奈さん(千葉大学大学院看護学研究科)
特定非営利活動法人ETIC.「Vision Hacker Awards 2021 for SDG 3」
- 石井佑充さん(東京医科歯科大学・一般社団法人リエゾン)
SUNDRED株式会社 フューチャーボーダーズ
- 幡谷拓弥さん(親子の領域に関する特定非営利活動法人所属)