ELSIキーワードマップ Ver.2.0

科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?

ELSIキーワードマップ

ELSIキーワードマップ「根源的問い」解説

マップ作成の目的・方法について

「ELSI キーワードマップ」は、各プロジェクトの言説化の取り組みに活用されることを前提として、当該研究テーマに関わる研究コミュニティやステークホルダーにも広く発信し、「生命や人・社会の根源的価値に関わる共通課題」(根源的問い)の問題提起を視覚的に伝えることを目的として作成しました。

ELSIプログラムでは、根源的価値に対する問いの探求と言説化のために、採択プロジェクトに対し、毎年1回インタビューを行っています。そのインタビュー結果から質的データ分析により論点を抽出し、マインドマップソフトウェアを用いてマップ化、さらに言説化チームによる議論を経て根源的問いの構造化やキーワードの選定し、2022年度に「ELSIキーワードマップ」(初稿)を作成しました。

また、市民対話やプロジェクト関係者が参加する言説化ワークショップの結果をもとに、「ELSIキーワードマップVer.2.0」として更新、2025年度には「ELSIキーワードマップ使い方ガイド」を公開しました。

このマップは、①ELSIプログラムによるプロジェクト横断的な問いの思索のプロセスの記録として、②各プロジェクト内で論点や問いを発見し議論を深めていくツールとして、そして③問いをめぐるステークホルダーや社会との対話や協働のための素材として、活用していくことが期待されます。

ELSIキーワードマップ使い方ガイド

ELSIキーワードマップ使い方ガイド

本マップを使用する際の参考として、「使い方ガイド」を試作しました。
ガイドでは、ELSIとは?ELSIキーワードマップとは?ELSIキーワードマップの目指すところを紹介しています。

ELSIキーワードマップ使い方ガイド表紙

【付録】研究の構想・開発・実証の各フェーズに応じた使い方例

付録には、科学技術を専門に扱う研究者が、多様なステークホルダーの方々と対話する場面を想定し、具体的な使用例を示しています。
問いごとにカードにしたキーワードマップカードも掲載しています。
ご紹介した使用例を参考に、科学イベント、学校、ご家庭など、様々な場面で自由に活用してみてください。

【付録】研究の構想・開発・実証の各フェーズに応じた使い方例表紙、中のページ

ELSIキーワードマップを広く活用していただくため、本マップや使い方ガイド、付録は無償で提供しています。
学校や企業、自治体などでの教育、研修等で使用される際は、サイトポリシーに準じていただき、クレジット「©Japan Science and Technology Agency 」を記載ください。
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マップの構造について

本プログラムでは、科学技術と社会、人間の関係を踏まえたELSIを考えるにあたって、「科学技術と人・社会との<よりよい>関係とは?」という大きな問いを立てました。

この「ELSIキーワードマップ」はその問いを探求していくにあたって、大きな問いのもとに3つの階層を持たせています。この問いを考えるとき、どのようなことを考えたらよいかのヒントや足がかりがちりばめられています。

凡例:根源的問い大きな問いをより細かく分解したものが、紺色の丸に白字で書かれた7つの【根源的問い】です。これは人類が求める普遍的な価値、生命や人・社会の善きあり方に関わるもので、以下では問題の背景とともにいくつかの具体的な問いを記述しています。


凡例:キーワードそれぞれの根源的な問いの周りに配置されているのは、インタビューやワークショップから抽出した21の【キーワード】であり、マップ上では白の長丸に青字で示されています。これは本プログラムにおける議論で鍵となる言葉であり、以下にその定義があります。


凡例:領域また、複数の根源的な問いをつなぐのは、根源的問いの【領域】です。「科学技術の将来」、「個人の生き方と意識」、そして「新たな社会のあり方」という3つの領域は、それぞれ異なる色の背景としてアメーバ状に配置されています。

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