【開催報告】公/私領域全体会議 H29採択課題キックオフ・ミーティング

開催日:平成29年10月1日

photo参加者・総勢63名
13件のプロジェクトの研究開発に関わる皆さんと、総括、アドバイザー、RISTEX担当者、総勢63名にお集まりいただきました。
なお、本領域の全体ミーティングでは、お互い「さん」づけで呼びあうことがルールです!

今年、提案募集の最終年度を迎えた「公私」領域では、新たに5件のプロジェクトを推進することになりました。いよいよプロジェクト数MAXの一年がスタートします!
本年度から来年度にかけては、全13件のプロジェクトが進行するとともに、初年度採択の5件のプロジェクトが終了を迎え、成果を取りまとめます。
2017年10月1日(日)、全13件のプロジェクトメンバーが一堂に会し、領域のマネジメントチームとともにキックオフ・ミーティングを開催しました。

領域ならではのプロジェクト連携に期待

初めに山田総括から、今回のミーティングの開催目的についての説明がありました。
この領域は、「私的な空間・関係性」による事件や事故を低減・予防し、安全な暮らしを創生する研究開発を推進することを大きな目標として掲げています。プロジェクトの取り組み内容や対象者は多彩ですが、それぞれの手法や開発するツールには、他のプロジェクトと共通の要素があることも少なくありません。
今回のミーティングや、今後開催される合宿を通じて、プロジェクトどうしがネットワークを築き、連携を図り、領域が一丸となって問題解決を目指します。

photo山田肇総括
山田肇総括(東洋大学名誉教授/NPO法人情報通信政策フォーラム 理事長)から、開会のご挨拶

新プロジェクト5件に、期待の質問攻め!

ミーティングでは、プロジェクトの責任者や領域アドバイザー、RISTEXの担当者の簡単な紹介とともに、研究倫理や知財管理など、研究開発にあたって必須の知識やノウハウについての研修、石井光太アドバイザーによる、プロジェクトに求めるものを確認する講演が行われました。そしていよいよメインイベント、本年度スタートする5件のプロジェクトのプレゼンテーションへ。
聴衆席に座る前年度までの採択プロジェクトのみなさんにとっては、お披露目となる内容であるとともに、「もしかして自分のプロジェクトと協力することになるかな?」という期待もあり、既にWEBで研究内容をみっちり「予習」してきた出席者も。細部の確認から先の展開まで、熱心な質問が飛び交っていました。

  • photo鳥海不二夫さん
  • photo曽我部哲也さん
  • photo大岡由佳さん
  • photo渡部諭さん
  • photo村井祐一さん

当日、各プロジェクトのプレゼンをご担当されたみなさん。左から、

鳥海不二夫さん(未成年者のネットリスクを軽減する社会システムの構築)
曽我部哲也さん(アプリを活用した発達障害青年成人の生活支援モデルの確立)
大岡由佳さん(トラウマへの気づきを高める"人‐地域‐社会"によるケアシステムの構築)
渡部諭さん(高齢者の詐欺被害を防ぐしなやかな地域連携モデルの研究開発)
村井祐一さん(高齢者見守りコーディネータ育成による地域見守り活動の有効化)

成果も並ぶポスターセッション

続いて、前年度までの採択プロジェクト紹介です。簡単な自己紹介の時間が設けられたあと、ポスターセッションが行われました。
2年目、3年目を迎えるプロジェクトは、研究内容の紹介とともに、出始めた成果を解説しています。内容ぎっしりのポスターを前にセッションは盛り上がり、休憩時間になっても「休憩」しづらい雰囲気に......皆さん、トイレ休憩は行けたのでしょうか?
ポスターセッションは時間帯を2回に分けて開催しました。それでも時間が足りなかった様子です。

  • photoポスターセッション1
  • photoポスターセッション2
  • photoポスターセッション3

「公私」領域は、いよいよ成果発信の年度に突入。乞うご期待!

休憩を挟んで最後のパートは、アウトリーチ活動やサイトビジットの紹介を行いました。公私領域では、これから徐々に成果がまとまってくるはずです。多くのみなさんに成果をお届けできるよう、そして実際に悲しい事件や事故を低減・予防するお役に立てるよう、成果発信にもいっそう力を入れていきます。

今年スタートする5つのプロジェクトは、ポスターのかわりにプロジェクトの研究代表者名を掲げた模造紙が用意されていました。ミーティングが終わる頃には、模造紙にはお約束の「コメントメモ」がたっぷり貼られていました。

photo「いちばんのお土産」はメモ
このメモが「いちばんのお土産」という研究者のかた、多いようです

3年分の採択プロジェクトが揃い、ここからいよいよ、プロジェクト間連携も本格化していきます。既に研究内容や成果がメディアなどで取り上げられているプロジェクトもありますが、まだ研究開発途上のプロジェクトにもぜひご注目を。
次の顔合わせは、11月の領域合宿です。

(文責:RISTEX広報)

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