- 科学技術と人間
2012年6月9日
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ニーズ
科学技術と社会の関係を考える -
領域・プログラム
「科学技術と人間」研究開発領域の成果
- 研究開発プロジェクト名
「先端研究者による青少年の科学技術リテラシーの向上」 - 研究代表者
大島まり(東京大学大学院情報学環 兼 生産技術研究所 教授) ※終了当時 - 研究開発期間
平成18年度~平成21年度 - 報告書
研究開発実施終了報告書(PDF:1502KB) - Webサイト
「科学技術と人間」研究開発領域WEBサイト
「科学技術と人間」研究開発領域「21世紀の科学技術リテラシー」
リテラシー向上のための現在の取組み
研究の概要
最新の科学技術成果を結集した機器の利用とそれを支える科学技術の概念や法則の不理解といった、いわゆる"科学技術のブラックボックス化"が問題となっています。
この研究開発プロジェクトでは、青少年(中学生・高校生)を対象に、身近な工学技術を具体的な例を用いて紐解き、社会における科学技術の役割を伝えることを目的として、研究者によるアウトリーチ活動のシステム構築を行いました。
研究の成果
ロボットやデジカメなど身近な科学技術をテーマに、出張授業を中学・高校で実施。出張授業のプロトタイプ開発・教材開発を行うとともに、理科好きではない生徒を対象に通常の理科の授業で使用できる貸出教材とマニュアルを開発するなど、様々な試みの手法の開発および評価を行いました。今後、多くの研究者がアウトリーチ活動を活発に展開するとき、本プロジェクトの開発した手法や教材は、社会全体の科学技術リテラシーの向上に大きく役立つことが期待されます。
現在の状況
出張授業
プロジェクトで開発した出張授業および貸出教材の手法は、継続して開発しています。また、リテラシー向上のために行ってきた活動を、右図に示されているように全体として統合化していく試みを行っています。特に、タイプAとして発展的なレベルを目指した質的向上(ある程度の知識・興味を持つ人々・次世代研究者育成)とタイプBとして興味・関心の促進(一般の人々)と分けて、また年齢の発達に応じてどのようなアウトリーチ活動を行っていくかについて検討し、効果的な活動となるように研究を行っています。
プロジェクトの成果を生かして出張授業については、新たなテーマに基づいて開発を進めています。右写真は本研究所の岡部徹教授による「レアメタルってなんだろう」を埼玉県立高校で行った様子を示しています。