研究者:佐々木 銀河(筑波大学 人間系 准教授)
解くべき課題
発達障害の診断はないが、特性ゆえに日常生活に困っている方は、公的な支援情報などにアクセスしにくく、また支援機関もそういった方々に情報を届けにくい現状がある。発達障害のあるなしに関係なく、特性にあった情報を得られるようなシステムを作りたい!
サクセサブル(その人なりの自己実現=サクセスができる)社会を実現したい!
でも発達障害の特性がある人にとって、サクセサブルな社会になっているか?
①本人が不満足/周囲も不満足
→本人と周囲の関係を限定する構造や風土
②本人不満足/周囲満足
→周囲の価値観・行動様式に合わせるのがとても大変
③本人は満足/周囲は不満足
→本人はサクセサブルな状態だが、周囲が困惑
取組のポイント
①多様な選択肢を見せてくれる
②本人がどうしたいかを尊重してくれる
③周囲の人も使える
取組内容
①
- いつもは選ばないような選択肢を提案してくれる(思い込みの枠を外してくれる)
- 他の選択肢(困りごとへの対処法)を選んだロールモデルを示す。
- 同じような状況の人のコミュニティにつなげる機能をつける
②
- 自分の不満を紐解き、改善提案してくれる
- 気持ちの整理に使える(日記など)
- 自分の選択や行動・結果がオリジナルマップになる
③周囲の人(友達・同僚・家族など)が、どのように接したらいいかアドバイスをもらえるような機能
シナリオの関係者
- 池原 亜矢子( 株式会社ハースト婦人画報社)
- 平田 奈々( 一般社団法人 日本SFA協会)
- 三塚 平(かえつ有明中高等学校)
- 森 俊彰( 株式会社ベネッセコーポレーション)
- 大石 竜平(コーディネーター/ハーチ株式会社)
- 本田 ともみ(科学コミュニケーター/元日本科学未来館)