発達障害診断の有無に関係なく、自分らしさを支えるチャットボット【サイエンスインパクトラボ2023】

Sustainable Development Goals
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標8:働きがいも 経済成長も
目標10:人や国の不平等をなくそう

研究者:佐々木 銀河(筑波大学 人間系 准教授)

解くべき課題

発達障害の診断はないが、特性ゆえに日常生活に困っている方は、公的な支援情報などにアクセスしにくく、また支援機関もそういった方々に情報を届けにくい現状がある。発達障害のあるなしに関係なく、特性にあった情報を得られるようなシステムを作りたい!

サクセサブル(その人なりの自己実現=サクセスができる)社会を実現したい!
でも発達障害の特性がある人にとって、サクセサブルな社会になっているか?

①本人が不満足/周囲も不満足
 →本人と周囲の関係を限定する構造や風土

②本人不満足/周囲満足
 →周囲の価値観・行動様式に合わせるのがとても大変

③本人は満足/周囲は不満足
 →本人はサクセサブルな状態だが、周囲が困惑

多くの人とちがう選択肢でも、自信をもって選べる社会

取組のポイント

①多様な選択肢を見せてくれる

②本人がどうしたいかを尊重してくれる

③周囲の人も使える

取組内容

  • いつもは選ばないような選択肢を提案してくれる(思い込みの枠を外してくれる)
  • 他の選択肢(困りごとへの対処法)を選んだロールモデルを示す。
  • 同じような状況の人のコミュニティにつなげる機能をつける

  • 自分の不満を紐解き、改善提案してくれる
  • 気持ちの整理に使える(日記など)
  • 自分の選択や行動・結果がオリジナルマップになる

③周囲の人(友達・同僚・家族など)が、どのように接したらいいかアドバイスをもらえるような機能

チャットボット画像(ダボット)

シナリオの関係者

  • 池原 亜矢子( 株式会社ハースト婦人画報社)
  • 平田 奈々( 一般社団法人 日本SFA協会)
  • 三塚 平(かえつ有明中高等学校)
  • 森 俊彰( 株式会社ベネッセコーポレーション)
  • 大石 竜平(コーディネーター/ハーチ株式会社)
  • 本田 ともみ(科学コミュニケーター/元日本科学未来館)

関連リンク

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