海外調査報告書
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科学技術・イノベーション動向報告 米国編

エグゼクティブサマリー

本報告書では、米国の科学技術・イノベーションの動向について取りまとめている。周知のとおり米国は科学技術・イノベーション活動の多くの面において世界のリーダーの地位を占めているが、近年は中国をはじめとする新興国の台頭によりその優位性が低下しつつあるという指摘もある。

また、米国の研究開発システムは他国のモデルとなるものであるという意見がある反面、米国が内包する様々な課題も明らかとなっており、他国における科学技術・イノベーション政策の検討においては、そのような多様な米国の研究開発システムの現状を理解することが重要であるということも考えられる。

このため、本報告書においては、単に米国の科学技術・イノベー ション活動の優位性を持つ面だけではなく、その課題も含め出来るだけ多様な側面についての情報を取り込むことを試みた。

本報告書は、以下の各章により構成されている。
第1 章 科学技術・イノベーション活動の全体像
第2 章 科学技術・イノベーション政策に関連する組織
第3 章 科学技術・イノベーションにかかる施策
第4 章 科学技術・イノベーション活動にかかるインプット・アウトプット
第5 章 科学技術・イノベーション政策の歴史
第6 章 科学技術・イノベーション政策に関連した基本文書
第7 章 科学技術・イノベーション政策の諸観点
参考資料 米国の概要

特に、第6章、第7章は、米国の優位性や課題をより深く理解する助けとなる情報を含めることを試みた。第6章は、米国の科学技術・イノベーション政策の形成における理念や論点等の理解のために、また、第7章は特定の米国の科学技術・イノベーション政策上のトピックが世界の政策論議の中でどのような位置づけにあるかといったことの理解の助けとなる情報を提供することを目的として執筆した。本報告書が、多様な側面を持つ米国の科学技術・イノベーション活動の理解を深める一助となれば幸いである。

※本文記載のURLは2022年2月14日時点のものです(特記ある場合を除く)。