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日本語仮訳:国レベルの研究インフラの運用と利用の最適化 OECD科学技術イノベーションポリシーペーパー(91号)

エグゼクティブサマリー


研究開発活動に用いる共通的な先端設備群や研究データ等の研究基盤、いわゆる研究インフラストラクチャー(以下、研究インフラ)のほとんどは、国レベルで資金提供及び管理、運用が行われ、主に各国内の研究機関・研究者の利用に供している。各国の政府は今、多様化し増大する潜在的な利用研究者に応じ、拡大し複雑化する研究インフラのポートフォリオを支えるという課題に直面している。そのため、研究インフラの運用及び利用には、慎重なバランス調整と最適化の実施が必要になる。

本報告書は、このような認識を踏まえて、経済協力開発機構(OECD)グローバル・サイエンス・フォーラム(GSF)とScience Europe が共同実施した国際調査研究プロジェクト「OPTIMISING THE OPERATION AND USE OF NATIONAL RESEARCH INFRASTRUCTURES」の成果をとりまとめた提言書である(※)。

本プロジェクトは、2018年11月から約2年をかけて、日本、イギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、ハンガリー、オランダ、ノルウェー、スイス、南アフリカ、中国、韓国、カナダ、アメリカ、の14か国の専門家が参画し、定期的な専門家会議を開催、さらにロンドンとソウルにおける2度の国際ワークショップでの検討を踏まえ、取りまとめられた。

各国の経験や研究インフラの多様性を考慮に入れた数多くのオプションを含む、研究インフラの利用及び運用を改善するための包括的枠組みを示すものである。

<主要コンテンツ>
研究インフラの運用と利用の最適化
1.背景と理論的根拠、調査事項と手法、焦点
2.研究インフラのポートフォリオ管理
3.研究インフラの利用者構造の最適化
4.結論と提言
 ・ポートフォリオ管理のための指針となるモデル
 ・利用者構造の最適化及び管理のための指針となるモデル

※本報告書は、OECDのGSFとScience Europe の共同プロジェクト "OPTIMISING THE OPERATION AND USE OF NATIONAL RESEARCH INFRASTRUCTURES"の成果を取りまとめた報告書について、国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター(CRDS)がOECDの許諾を受けて翻訳し、公表するものである。

※本文記載のURLは2020年10月時点のものです(特記ある場合を除く)。