ワークショップ報告書
  • 横断・融合

2011年度邂逅ワークショップ実施報告書

エグゼクティブサマリー

JST 研究開発戦略センター(CRDS)における新しい研究開発戦略立案の方法論検討にあたって、社会的課題と研究開発領域群とを結びつけるワークショップ(邂逅ワークショップ)を開催し、いくつかの研究開発プロジェクト案の構成を試みた。
(ワークショップの開催日程と出席者)
■第 1 回:12 月 6 日(火)9:45-13:00 東京本部別館 会議室A1.2. (50 名参加)
■第 2 回:12 月 16 日(金)13:45-17:00 東京本部別館 セミナー室 (43 名参加)
邂逅ワークショップでは、社会的期待横断グループにて独立に検討した社会的課題(「レジリエントな社会を構築する」「新しい産業構造をデザインする」の 2 課題)と、CRDSの各ユニットが独自の俯瞰活動によって抽出した主要な研究開発領域群(198 領域)を結びつけるための仕組みを考案し、試行した。参加者は役割分担し、各々、社会的課題を研究開発への要求に言語化する役割を担う人(要求グループ)、要求と研究開発領域を結びつけて研究開発プロジェクトを構成する役割を担う人(構成グループ)、研究開発領域を提供して構成を支援する役割を担う人(提供グループ)として検討に加わった。第1回ワークショップでは、要求グループ(4チーム)、構成グループ(4チーム)、提供グループ(5チーム)に分かれて、18 件の研究開発プロジェクト(案)をラフに構成した。10 日間のクールダウンを経て、第2回ワークショップでは、この 18 件の研究開発プロジェクト(案)を下記 8 件に絞り込んで再検討し、最終成果とした。
「レジリエントな社会を構築する」に関する研究開発プロジェクト案
SB-2 緊急時の情報信頼性確保のための技術開発
SB-5 社会的潜在リスクの発見技術
SD-2 資源創生システム構築
SD-5 危機時の意志決定支援およびそれを実現するフレキシブルシステム
「新しい産業構造をデザインする」に関する研究開発プロジェクト案
SA-2 高齢者のためのスマート・サポート・システム(3S)
SA-3 比較優位性のある産業を育むインテリジェントシステム
SC-3 日本の食生活の素晴らしさを加速・推進・普及する研究
SC-4 さまざまなニーズに応え得る材料(素材)の設計方法論の確立
この成果は、CRDS の次年度の研究開発戦略の提案に一部活用される予定である。