【終了】研究開発成果実装支援プログラム【成果統合型】について

本プログラムが貢献しうる「持続可能な開発目標(SDGs)」

Sustainable Development Goals
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標11:住み続けられるまちづくりを

RISTEXのSDGsに関する取り組みについてはこちらをご覧下さい。

研究開発成果実装支援プログラムは、社会の問題解決に資する研究開発成果の社会実装活動を支援するために設定したプログラムであり、「公募型」と「成果統合型」の2種類のプログラムで構成されました。

成果統合型は、RISTEXの研究開発領域で生み出された成果を統合(パッケージ化)して実装することで、現場のトータルなニーズに対応することを目指して平成25年度に設置され、その趣旨に則り4つの統合プロジェクトを推進し、平成31年3月に終了しました。

公募型プログラムの概要サイトは下記よりご覧ください。

プログラム総括

有本 建男

政策研究大学院大学 客員教授
※所属・役職はプログラム終了当時のもの

プログラムの概要と成果

社会技術研究開発センター(RISTEX)では、21世紀の人類・社会が直面する重要な問題(環境・エネルギー、グリーンイノベーション、少子高齢化、安全安心、ライフイノベーションなど)を解決するために役立つ成果を創り出すことを目指し、研究開発・支援を行っています。研究開発領域・プログラムにおいては、社会実装を見据えて戦略的にプロジェクトの公募・採択を行い、研究開発段階よりプロジェクト間連携を促す領域マネジメントを通じて、社会的課題の解決に向けた研究開発成果の蓄積および領域としての包括的な成果創出を行ってきました。このような個々のプロジェクトの研究開発成果や、領域・プログラムとして培ってきた理念やコンセプト、ネットワーク等を散逸させることなく、それらを統合(パッケージ化)することによって、課題解決への「効果」や、社会への普及・定着の「質」や「スピード」をさらに高めることが可能となります。「研究開発成果実装支援プログラム(公募型)」が「点」での実装を推進するのに対し、「研究開発成果実装支援プログラム(成果統合型)」は、「面」での実装を目指すプログラムとして平成25年度から平成30年度までの6年間活動を行ってきました。

6年間のなかで、4つのプロジェクトを採択し、3つのプロジェクトがそれぞれ約3年間の実装活動を精力的に実施しました(1つは初動期間の1年間で終了)。研究開発の成果が社会や市場に出るまでには、研究、開発、実証、普及という段階を経ます。知識や技術を社会に適用・実証し、うまくいかなければ研究、開発に戻る。そのサイクルをまわしながら練り上げていく活動こそが、社会実装です。社会が直面する課題の解決に役立つ成果を創出する、そして、その成果が社会で持続的に活用される。そのためには、実際の社会において多様な人々、制度、システムが交り合い、政・産・学・官・市民が対話し、協働することが欠かせません。終了した3つのプロジェクトはともに、多様なステークホルダーとのネットワークを構築し、協働しながら精力的な実装活動を展開してきました。さらには、実装支援期間終了後も、一般社団法人等を通じて、研究、開発、実証、普及のサイクルをまわしながら、社会実装に向けた自立的な活動を継続しております。

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(一社)子ども安全まちづくりパートナーズ
(子ども防犯領域)

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(一社)創発的地域づくり・連携推進センター
(脱温暖化・環境共生領域)

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(一社)高齢社会共創センター(現 未来社会共創センター)
(高齢社会領域)

研究開発成果実装支援プログラムのスキーム

研究開発成果実装支援プログラムのスキーム

プログラムの評価

中間評価

活動報告書 評価報告書

事後評価

活動報告書 評価報告書

統合実装プロジェクト

「高齢社会課題解決に向けた共創拠点の構築」

(平成28年7月~平成31年3月)
実装代表者: 辻 哲夫(東京大学 高齢社会総合研究機構 特任教授)

*「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

本プロジェクトは、高齢社会が直面する複合的な課題群をコミュニティにおいて効果的・効率的に解決するために、統合した社会技術・知見の創出と、それらの利活用を担う人材の育成とネットワーク化を通して、活力と魅力ある高齢社会を共創する拠点機能の確立を目指します。同時に、千葉県柏市などの実践コミュニティでの活動に取り組んでいます。

「創発的地域づくりによる脱温暖化」

(平成26年5月~平成29年3月)
実装代表者: 宝田 恭之(群馬大学大学院理工学府 教授)

「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

本プロジェクトは、今すぐ適用できる再生可能エネルギーやスローモビリティなどの適正技術と、その活用の土台となる条例づくり、住民協働型の取り組みなどの成果を地域が活用しやすいかたちで提供し、自立的で持続可能な地域づくりを目指す地方自治体の脱温暖化の取り組みを支援します。群馬県桐生市などを実装モデル地域として活動しています。

「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」

(平成25年5月~平成28年3月)
実装代表者: 山本 俊哉(一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ 代表理事/明治大学理工学部 教授)

「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

本プロジェクトは、自治体や学校における国際認証(セーフコミュニティ(SC)、インターナショナルセーフスクール(ISS))の取得支援プログラムなどの提供を通じて、安全・安心な地域・学校づくりの持続的な取り組みを支援する活動を展開します。
神奈川県厚木市などを実装モデル地域として活動しています。

「科学技術イシューの議題構築に向けた媒介機能の実装」

(平成25年5月~平成26年3月)
実装代表者: 田中 幹人(早稲田大学政治経済学術院 准教授/一般社団法人サイエンス・メディア・センター リサーチ・マネージャー)

「科学技術と人間」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

本プロジェクトは、災害対応、エネルギー、環境、食の安全、再生医療など、リスク判断を伴う科学技術をめぐる問題(科学が問うことができても科学だけでは解くことができない、トランス・サイエンス問題)に対して、いま何が問題で、日本社会としてどのように考えていけばよいのか、その議論を喚起・醸成する支援システムの構築を目指しています。

実装活動プロジェクト報告書

平成28年7月~平成31年3月

「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

「高齢社会課題解決に向けた共創拠点の構築」
辻 哲夫
(東京大学 高齢社会総合研究機構 特任教授)

平成26年5月~平成29年3月

「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

「創発的地域づくりによる脱温暖化」
宝田 恭之
(群馬大学大学院理工学府 教授)

平成25年5月~平成28年3月

「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」
山本 俊哉
(一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ 代表理事/明治大学理工学部 教授)

平成25年5月~平成26年3月

「科学技術と人間」研究開発領域の成果にもとづく統合実装プロジェクト

「科学技術イシューの議題構築に向けた媒介機能の実装」
田中 幹人
(早稲田大学政治経済学術院 准教授/一般社団法人サイエンス・メディア・センター リサーチ・マネージャー)

アクションレポート

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