科学技術未来戦略ワークショップ報告書
- 材料・デバイス
- バイオ・ライフ・ヘルスケア
2014年5月
CRDS-FY2014-WR-02
「インタラクティブバイオ界面の創製」 ―バイオ分子・細胞の動態解析制御を可能にするナノバイオデバイス基盤技術―
エグゼクティブサマリー
本報告書は、(独)科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)が平成26年1月15日に開催した科学技術未来戦略ワークショップ「インタラクティブバイオ界面の創製」-バイオ分子・細胞の動態解析制御を可能にするナノバイオデバイス基盤技術-に関するものである。
バイオ分子や細胞動態の解析制御は、半導体デバイスやMEMSを活用したナノバイオデバイスの導入により高速化、高感度化、省サンプル化が図られ、ライフサイエンスや医療分野の進展に多大な貢献をしてきた。さらに、ナノバイオデバイスにナノワイヤ、ナノピラー、フォトニック結晶といったサブマイクロサイズの構造体を集積することにより、さらなる高速化、高感度化、省サンプル化に向けた研究開発が活発に進められているが、サブマイクロサイズの構造体の特性を十全に発揮させるためには、バイオ分子や細胞とこれら構造体とをつなぐバイオ界面をより精緻に作製する必要がある。本ワークショップは、次世代ナノバイオデバイス実現の鍵となるバイオ界面を、半導体・エレクトロニクスで培われた微細加工技術とタンパク質工学などのバイオテクノロジーとの融合によって創製するために有効な研究開発戦略策定の一環として開催した。