海外調査報告書
- バイオ・ライフ・ヘルスケア
2010年10月
CRDS-FY2010-GR-02
特定課題ベンチマーキング報告書 フィールドにおける植物の環境応答機構に基づいた植物生産技術の開発に関する国際技術力動向調査
エグゼクティブサマリー
将来的に予測される地球規模での環境変化や、食料需要の多様化、増大、その他の社会的変化などへの懸念から、新しい植物生産技術に対する社会的な期待が近年急速に高まっている。
JST研究開発戦略センター(CRDS)では今後重要となる植物科学研究領域として「環境適応型の植物生産技術」を抽出し、その戦略的な推進の必要性などについて調査やワークショップの開催を通じて検討した。植物生産技術とは、ここでは自然環境への耐性や適応性、耕種管理に対する応答性などを植物に対して任意に付与または強化するための技術である。
検討の結果、提言書「戦略イニシアティブ環境適応型作物のゲノム設計技術」をとりまとめがた、同書策定にあたっては当該分野周辺の国際的な技術水準や動向と我が国の現状との比較を行うため、各種公開情報の収集・分析や現地調査を含む専門家へのインタビューを実施した。本書は、これらの比較調査のうち提言書と特に関連の深い調査結果についてとりまとめたものである。