- バイオ・ライフ・ヘルスケア
2025年12月
研究開発の俯瞰報告書 ライフサイエンス・臨床医学分野
エグゼクティブサマリー
ライフサイエンス・臨床医学分野は、あまねく生命現象の根本原理を見いだし、そこに介入する技術の創出と社会実装を通じて、ヒトおよび地球規模の健康、そして持続可能な社会の構築に寄与する研究開発分野である。
本報告書では、ライフサイエンス・臨床医学分野におけるグローバルな社会・経済の動向を整理し、主要国の科学技術政策動向や社会との関わり、最先端の研究開発潮流を俯瞰した。
本報告書では、ヒトの健康に関わる研究開発領域を「健康・医療区分」、持続可能な生物生産に関わる領域を「農業・生物生産区分」、両者の研究開発の基盤となるエマージング技術を含む領域を「基礎・基盤区分」として取り扱う。「分野別俯瞰編」では、ライフサイエンス・臨床医学分野の全体について、歴史、現状、および今後の方向性をとりまとめた。「領域別動向編」では、各区分において、社会・経済的インパクト、エマージング性、基幹性の観点から24の研究開発領域を抽出し、トレンド、トピックス、課題、各国・地域の取り組みをまとめた。
以上を踏まえ、わが国において重要と考えられる方向性は次のとおりである。
- 1) 予見的・先制的な医療・ヘルスケアの実現へ
- 2) 多様な創薬モダリティの開拓・創出・洗練
- 3) 農業・食料・生物生産の持続可能性向上
- 4) 生命現象の統合的な理解・メカニズムの解明
- 5) ライフサイエンス共通基盤技術の革新
- 6) 研究開発DX基盤の構築(AI・データ)
- 7) 研究開発エコシステムの構築
※本報告書の参考文献としてインターネット上の情報が掲載されている場合、当該情報はURLに併記された日付または本報告書の発行年月の1ヶ月前に入手しているものです。
~分野別俯瞰編~
- 分野別俯瞰編
~領域別動向編~
- L1 健康・医療
- L2 農業・生物生産
- L3 基礎・基盤