• バイオ・ライフ・ヘルスケア

研究開発の俯瞰報告書 ライフサイエンス・臨床医学分野

エグゼクティブサマリー

ライフサイエンス・臨床医学分野は、あまねく生命現象の根本原理を見いだし、そこに介入する技術の創出と社会実装を通じて、ヒトおよび地球規模の健康、そして持続可能な社会の構築に寄与する研究開発分野である。

本報告書では、ライフサイエンス・臨床医学分野におけるグローバルな社会・経済の動向を整理し、主要国の科学技術政策動向や社会との関わり、最先端の研究開発潮流を俯瞰した。

本報告書では、ヒトの健康に関わる研究開発領域を「健康・医療区分」、持続可能な生物生産に関わる領域を「農業・生物生産区分」、両者の研究開発の基盤となるエマージング技術を含む領域を「基礎・基盤区分」として取り扱う。「分野別俯瞰編」では、ライフサイエンス・臨床医学分野の全体について、歴史、現状、および今後の方向性をとりまとめた。「領域別動向編」では、各区分において、社会・経済的インパクト、エマージング性、基幹性の観点から24の研究開発領域を抽出し、トレンド、トピックス、課題、各国・地域の取り組みをまとめた。

以上を踏まえ、わが国において重要と考えられる方向性は次のとおりである。

  • 1) 予見的・先制的な医療・ヘルスケアの実現へ
  • 2) 多様な創薬モダリティの開拓・創出・洗練
  • 3) 農業・食料・生物生産の持続可能性向上
  • 4) 生命現象の統合的な理解・メカニズムの解明
  • 5) ライフサイエンス共通基盤技術の革新
  • 6) 研究開発DX基盤の構築(AI・データ)
  • 7) 研究開発エコシステムの構築

※本報告書の参考文献としてインターネット上の情報が掲載されている場合、当該情報はURLに併記された日付または本報告書の発行年月の1ヶ月前に入手しているものです。

~分野別俯瞰編~

~領域別動向編~