『科学技術と知の精神文化』シリーズ

 世界が大きな時代の変動期を迎えている現在、科学技術は何をよりどころとし、どこへ向かうべきなのでしょうか。
 その問いに答えを出すためには、人々の精神・規範・文化と科学技術の関係を歴史に学び、未来社会の創造に向けてさまざまな観点から議論を深めていく必要があります。

 このような問題意識を持って2007年4月にRISTEX内で始まったのが、「科学技術と知の精神文化」研究会です。2009年には、その講演と編集委員による総論をまとめた本シリーズの第一弾が発行されました。
 21世紀に日本の科学技術を進めるうえで基盤となる知の精神文化について、多くの方々に考えていただくきっかけとなることを願います。

科学技術と知の精神文化Ⅷ ― ヒトと科学

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅷ ― ヒトと科学」の表紙

編集 社会技術研究開発センター編
編集委員 阿部博之/村上陽一郎/野家啓一
発行年月日 2019年6月15日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/298ページ
ISBN 978-4-86345-429-3
目次
  • [総論]人間のアイデンティティの行方(野家 啓一)
  • 生命医療倫理への法的対応をめぐって(田中 成明)
  • 革新的技術を用いた脳科学研究(岡野 栄之)
  • 科学技術の進歩と生命倫理(大隅 典子)
  • 統計思想と日本の文化(永井 良三)
  • 「Science for Society」をめざして(秋山 弘子)
  • オープンサイエンスとオープンエデュケーション(有川 節夫)
  • 音楽学と伝承現場の関係(徳丸 吉彦)
  • 人工知能と社会(甘利 俊一)
  • 編集後記(阿部博之)

科学技術と知の精神文化Ⅶ ― 顕在化する課題と新たな挑戦

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅵ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター編
編集委員 阿部博之/村上陽一郎/野家啓一
発行年月日 2018年2月28日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/244ページ
ISBN 978-4-86345-367-8
目次
  • [総論]「科学的助言」の大切さと難しさ 阿部博之
  • 現代科学技術倫理の宗教的な次元 島薗進
  • 揺りかご前から墓場の後まで──現代医療の一断面── 村上陽一郎
  • 人文学のための弁明 野家啓一
  • 文系の知とは何か? ── 「文系学部廃止」の衝撃── 吉見俊哉
  • 革新的サイバニックシステムによる未来開拓──テクノピアサポートの時代に生きる── 山海嘉之
  • 超高齢社会を乗り切る漢方の知恵 渡辺賢治
  • 若手研究者が育つ条件──材料科学における事例から── 細野秀雄
  • 心の病の変遷──統合失調症から自閉症スペクトラムへ── 内海健
  • 編集後記 岩瀬公一

科学技術と知の精神文化Ⅵ― 現代日本と科学技術を巡る諸相

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅵ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター編
編集委員 阿部博之/村上陽一郎/泉紳一郎
発行年月日 2016年3月15日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/318ページ
ISBN 978-4-86345-283-1
目次
  • 「科学技術と知の精神文化Ⅵ─現代日本の科学技術を巡る諸相」総論にかえて 泉紳一郎
  • 新しい福祉社会実現へ向けての日本の戦略──スウェーデンの例を参考にして── 藤井威
  • 場所と建築 隈研吾
  • イノベーションを持続するダイナミック・コミュニティに向かって 野中郁次郎
  • 日本社会は科学をどう観ているか──日本社会の世界観の形成と変遷── 市川惇信
  • 科学者は人間である──生命誌の視点から── 中村桂子
  • 幾何学的感性と知的野性──宇宙構造物をつくる── 三浦公亮
  • 女性研究者が育つ精神文化とは? 郷通子
  • コレステロール低下剤「スタチン」の開発史──スタチンと歩んだ五〇年── 遠藤章
  • 数学による材料科学研究──トポロジカルな視点で── 小谷元子

科学技術と知の精神文化Ⅴ― 社会と科学

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅴ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター 編
編集委員 阿部博之/村上陽一郎/有本建男
発行年月日 2013年12月30日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/312ページ
ISBN 978-4-86345-186-5
目次
  • [総論]科学技術と社会の相互作用―歴史における変容― 有本建男
  • 現代文明の危機としての経済危機 佐伯啓思
  • 社会科学の危機と希望学の試み 宇野重規
  • これからの社会のリーダー像 小林陽太郎
  • 経済学における科学と精神―経済学は非人間的な学問か― 柳川範之
  • 企業家の視点からの知の精神文化 中村道治
  • 文化と技術の融合からみた日本の技術の普遍性と個別性 竹内佐和子
  • ホンダの"企業風土" 吉野浩行
  • 数物連携宇宙研究機構(IPMU)での研究・国際化の取り組みについて 村山斉
  • 近代西欧文明の限界 堀場雅夫

科学技術と知の精神文化Ⅳ― 科学と文化

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅳ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター 編
編集委員 阿部博之/村上陽一郎/有本建男
発行年月日 2013年1月20日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/244ページ
ISBN 978-4-86345-149-0
目次
  • [総論]科学と文化 村上陽一郎
  • 科学の文化的背景 村上陽一郎
  • 科学技術の受容と日本文化の特質 野家啓一
  • 窮理と実測 吉田忠
  • 科学を受け入れる文化とは 北原和夫
  • 〈顔〉という現象 鷲田清一
  • 古代・中世キリスト教思想と学問の成立 K.リーゼンフーバー
  • 「混沌」と「無常」に見る日本人の人間観と自然科学の精神 山折哲雄
  • なぜ人文学教育は必要か? 猪木武徳

科学技術と知の精神文化Ⅲ― 創造性と環境

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅲ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター 編
発行年月日 2012年3月30日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/334ページ
ISBN 978-4-86345-124-7
目次
  • 刊行にあたって 
  • [総論] 創造性と環境 ―いま何故"知のエートス"なのか― 阿部博之
  • 「武士道」に見る日本人の思考パターン ―定義なき概念の濫用― 石井紫郎
  • 歴史から見た独創的研究を生む環境 ―国際高等研究所での試みの紹介を兼ねて― 金森順次郎
  • 芸術、文化、自然における対称性 有馬朗人
  • 生命とは何か ―サイエンスの基礎から考える― 和田昭允
  • 変動帯に生きる 尾池和夫
  • 精神医学の思想 ―精神の病はどのように認識されてきたのか― 松下正明
  • 中国的思考法の限界と特長 ―摩擦損失の視点から― 加藤徹
  • 次世代に「信頼と尊敬をうける国」を残すために ―知の探究者に求められる精神文化― 遠山敦子

科学技術と知の精神文化Ⅱ― 科学技術は何をよりどころとし、どこへ向かうのか

書籍「科学技術と知の精神文化Ⅱ」の表紙

編集 社会技術研究開発センター 編
発行 2011年3月25日
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/402ページ
ISBN 978-4-86345-076-9
目次
  • はじめに 阿部博之
  • 第1部 科学技術は何をよりどころとし、どこへ向かうのか
    • 第1章 科学技術の未来を考えるにあたって――さまざまなる視座
      金澤一郎/石井紫郎/和田昭允/村上陽一郎/野家啓一/北原和夫/黒田玲子/西口泰夫/大垣眞一郎
    • 第2章 未来社会の形成に向けて
      阿部博之/今道友信
  • 第2部 科学を育み新しい地平を切り拓くために
    • 第1章 《座談》研究の現場から
      相原博昭/入來篤史/落合恵美子/柳川範之/阿部博之/有本建男
    • 第2章 時代認識、世界観、創造性――座談を終えて
      有本建男
  • <編集後記・著者紹介>

科学技術と知の精神文化―新しい科学技術文明の構築に向けて

書籍「科学技術と知の精神文化」の表紙

編集 JST社会技術研究開発センター 編
発行年月 2009年3月
出版社 丸善プラネット株式会社
定価 本体1,500円+税
サイズ 四六判/284ページ
ISBN 978-4-86345-008-0
目次
  • 第1章 西欧近代科学と日本の近代化
    村上陽一郎
  • 第2章 歴史における科学・技術
    吉田 忠/金子 務/脇田晴子/鈴木一義/石井紫郎
  • 第3章 これからの科学技術文化の構築に向けたさまざまな議論
    野家啓一/姜尚中/小平桂一/大垣眞一郎/金森順次郎
  • 第4章 討論
  • 第5章 科学技術と知の精神文化についての試論
    阿部博之

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