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2025年4月25日
科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(RISTEX)と大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)は、共同研究プロジェクト「未来社会デザインに係る調査研究(Shape New World Project)」を進めてきました。この度、共同調査の研究報告書が完成しましたのでお知らせいたします。
この成果をもとに、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、地球的規模の課題の解決に向けて英知を持ち寄り、対話による解決策を探り、いのち輝く未来社会を世界と共に創造することを目的として行う取り組みである対話プログラム「テーマウィーク」で、シェイプニューワールドイニシアティブ(代表 佐久間洋司)が次世代・インクルージョンの八日間にわたるセッションを行う予定です。
この取り組みは2050年に訪れるであろう未来社会を、地球的課題として設定された8つの社会課題※について、主体的かつ妥当性のある形で描いていくものです。2050年の未来ビジョンを共有するとともに、科学技術や社会システムが変革する未来を具体的に想像することで、そのような未来を創造することができると考えています。大胆かつ望ましい未来社会を描き、そこからバックキャストした綿密なロードマップを策定することを目的としています。
調査研究名:未来社会デザインに係る調査研究(Shape New World Project)
調査研究共同実施組織:国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター
国立大学法人大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ
調査研究代表者:国立大学法人大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 教授 伊藤武志
国立大学法人大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 特任研究員 佐久間洋司
調査研究期間:令和6年1月~令和7年3月
※8つの社会課題(調査研究担当者)
- 地球の未来と生物多様性:豊かで多様ないのちが住む地球を未来に残すために、私たちは何をすべきか?(牧之段 直也・株式会社博報堂 マーケティングプラナー)
- 健康とウェルビーイング:一人ひとりのウェルビーイングが共鳴する社会をどう実現するか?(吉田 慎哉・芝浦工業大学 准教授、佐竹 麗・慶應義塾大学 特任助教)
- 平和と人権:あらゆる差別をなくし、互いを尊重し合う社会を実現するために、世界は何をすべきか?(秋山 肇・筑波大学 助教)
- 食と暮らしの未来:全ての人々が食と暮らしに困ることがない未来はどのようにすれば実現できるのか?(鎌谷 かおる・立命館大学 教授)
- 学びと遊び:AI時代において人は何を学べばよいのか?(岸野 文昭・東京大学大学院 特任研究員、フロクロ・CHOCOLATE Inc.)
- 未来への文化共創:多様な文化が共鳴し、未来への文化が共創されるために、私たちは何をすべきか?(山科 言親・同志社大学宮廷文化研究センター 研究員)
- 未来のコミュニティとモビリティ:誰もがその人らしく生きられるコミュニティとは?(今西 美音子・株式会社竹中工務店 技術研究所 研究員、石澤 宰・東京大学 特任准教授)
- SDGs+Beyond:いのち輝く未来社会:SDGsは達成できるか。そして、その先はどうする?(佐久間洋司・大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ 特任研究員)