俯瞰ワークショップ報告書
  • 材料・デバイス

ナノテクノロジー・材料分野俯瞰ワークショップ(研究開発領域別分科会)

エグゼクティブサマリー

独立行政法人科学技術振興機構(以下JST)研究開発戦略センター(以下CRDS)では、研究開発戦略立案の基礎として、科学技術分野における研究開発の現状の全体像を把握し、分野ごとに今後のあるべき方向性を展望する俯瞰活動を行っている。この俯瞰活動では、対象分野ごとの範囲・構造を俯瞰図で表し、さまざまな角度から分野の現状を把握し今後の方向性を展望するとともに、主要な研究開発領域ごとに主要国(日本、米国、欧州、中国、韓国)の国際比較等を行っている。これらの内容は「研究開発の俯瞰報告書」としてとりまとめ、CRDS 内外に発信することとしている。俯瞰対象分野の1つとしてナノテクノロジー・材料分野があり、平成23-24 年度の約2年間を通じた俯瞰活動の結果を平成24 年度末に報告書としてまとめることを予定している。その方法として、3つのステップを考えている。まずは、シーズを把握し、今後の展望を探るため、本分野の研究の第一線で活躍されている有識者約70名に事前調査(アンケート)を実施し、その内容を発表いただく「研究開発領域別ワークショップ(分科会)」の開催。社会課題(グリーン、ライフ、復興)を把握するため、産業界と今後のナノテク・材料分野の貢献を意見交換する「産業界セミナー」の開催。そして、今後のナノテク・材料分野の展望(大きな方向性)やそれを意識した推進方策等を検討する「俯瞰ワークショップ(全体会議)」の開催を予定している。これらを踏まえて、ナノテクノロジー・材料分野における研究開発の俯瞰、今後の展望、社会課題の解決に向けた研究の推進方法等について報告書をまとめる予定である。本報告書は、上記一連の活動のうち、平成24年5月21日、28日、6月7日、8日の4日間にかけて行われた「研究開発領域別ワークショップ(分科会)」の内容をまとめたものである。