ワークショップ報告書
  • 横断・融合

社会的期待に関する検討ワークショップ

エグゼクティブサマリー

わが国の将来の経済発展のためには課題達成型イノベーションの推進に向けた国家戦略が重要であることが第4期科学技術基本計画でも指摘されている。またこの下で公的資金を投じて行われる課題達成型の研究開発は社会的な期待に応えるものである必要があるが、その社会的期待をどのように抽出し、研究開発課題に反映していくかの方法論はまだ確立されていない。
(独)科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)では、この問題に対して「社会的期待発見研究」への取組が必要であるとの認識に立ち、平成22年度よりその検討を進めてきた。平成23年度は、社会の中で既に何らかの形で指摘がなされている顕在化した社会的期待の構造化等を行い、これを基に今後国として取り組むべき研究開発課題のテーマ構成を試みた。さらにこれらの取組結果を題材に、科学技術イノベーション政策がとりあげる社会的課題や課題達成型の研究開発課題は今後どのように設定されるべきかなどについて、様々な分野の研究者や産業界の有識者などで議論するワークショップを、2012年4月4日に開催した。本報告書は同ワークショップにおける議論の結果をとりまとめたものである